ここ数年、自分たちのライフスタイルが大きく変わったと感じていたYさん。子どもたちが成長して手が離れ、自身もフルタイム勤務になり、コロナ禍を経て家で過ごす時間が増えました。そのため17年前に建てた「子育ての家」は広さもあったので光熱費がかかり、もう少しコンパクトで機能的かつ自分たちが安らげる「さらに心地よい住まいが欲しい」と考えるように。そこで住み替えを決心。頼りにしたのは1軒目の新築をお願いし、長くお付き合いのあるアクト建築工房の澤田さんです。
「前回も家づくりを通して学ぶことが本当に多かったんです。澤田さんの人柄やセンスはもちろん、良いところも悪いところもしっかり説明してくれるところが信頼できます」と、Yさんは全幅の信頼を寄せています。機能性が高く、ビンテージ感のある家具や植物など好きなものに囲まれた生活空間をコンセプトに、2度目の家づくりが始まりました。
1軒目の家でよかったところは踏襲したうえでブラッシュアップ。より効率的な家事動線や将来の介護まで視野に入れた間取りを希望しました。LDKに2つのトイレと洗面スペース、家族3人の個室や収納を確保しながらも平屋という難しい条件の中、納得いくまで打ち合わせして希望どおりのプランが組み上がりました。
澤田さんが意識したのが「森の中で暮らしたい」と願うYさんの想い。住宅地でありながら家の前に緑を望む好ロケーションを生かし、そこから裏庭までゆるやかに空間をつなげています。「住まいは、その個性を十分に反映する『暮らしの器』でなければならない」をモットーにしているアクト建築工房の家づくり。ビンテージ家具や緑が好きなYさんの好みを熟知した澤田さんが、効率的な生活動線や性能・設備面はもちろんのこと、インテリアに至るまでトータルコーディネートし、バランスを整えています。
コンパクトな平屋でありながらLDKを中心に各個室が独立し、家族それぞれが自分のペースで気兼ねなく過ごせる間取りは、職場や学校から帰って疲れた心と身体を癒やす安らぎの空間です。一つひとつ吟味してそろえてきた家具や観葉植物も最適な居場所を得て、一体感のある雰囲気をつくり上げています。
暮らし方は変化していくもの。年月を経てそう実感したというYさん。好きなものに囲まれる心地よい空間が、これからの人生をさらに豊かにしてくれることでしょう。