お子さんが大きくなり、自分たちのライフプランが将来まで見通せるようになったことが、Aさんご夫妻のマイホームづくりのきっかけでした。



「無垢の木材」を使った「平屋」を建てたいと、弘前市内の住宅相談センターに相談したご夫妻。地元工務店を3社ほど紹介された中で、髙山建築のデザインに惹かれ、完成見学会を訪ねることにしました。まだ肌寒い5月、髙山建築の完成見学会に参加したご夫妻。「一人暮らしのための17坪の平屋でしたが十分広いという印象でしたし、家中が暖かいことに感動しました。サクラ材の床も心地よかったです」。
髙山建築が手がける住まいはUA値が0.30前後。国が定める省エネルギー基準では3地域にあたる弘前市は0.56、北海道の1・2地域でも0.46なので北海道仕様を上回る断熱性能です。加えて、初めて対面した髙山社長は「話をちゃんと聞いてもらえそうな雰囲気」で、人柄と手がける住まいの品質に安心と信頼を感じ、依頼を決めることになりました。「打ち合わせではアイデアの提案はもちろん、大小合わせて10回ほどの図面修正にも柔軟に対応してくれたのが嬉しかったです」と、Aさんは振り返ります。
さらに「きちんとした家を建てる」ことに強いこだわりを持っている髙山建築では、断熱仕様から性能値を算出し、それをもとに年間消費電力量をシミュレーション。「見える化」してお施主様に提示するサービスを約15年前から行っています。近年は高性能住宅で猛暑時に問題になる「夏型結露」対策を施した躯体の耐久性向上や、お施主様にとってメリットがあるイニシャルコストとランニングコストのバランスなどを探求。時代に合った「きちんとした家」を常に追い求める姿に「建築に対する妥協のない熱意を感じました」とご夫妻。
竣工まで約1年。完成した住まいは「まさに理想どおりです」。ナチュラルテイストに仕上げた優しさ漂う室内は、ふんだんに使われた自然素材が温もりを添えます。約23帖のLDKは約3.8mの勾配天井が数値以上のゆとりを演出する大空間。そのLDKを囲むように2つの個室や水まわりなどが配置され、それぞれの空間に最短距離でアクセスできます。

暖冷房は18帖用の寒冷地用エアコン1台のみ。断熱・気密性能が高いため隅々まで快適な温度を保ちます。床まで暖かく、転倒の原因となるスリッパやカーペットも不要。室温が一定なので、結露やカビが発生せず、空気を清浄に保てることもメリットです。「一生に一度ですから、最後まで暮らせる住まいにしたかった」とご夫妻。視覚的なデザインの美しさはもちろん、年齢を問わず使いやすい間取りや良質な熱環境・空気環境で、家族の安全で健康な暮らしを生涯にわたって支えてくれる住まいが完成しました。
Aさん宅の「燃費」キーワード
UA値:0.26W/㎡K、C値:0.30㎠/㎡
01.長く出した軒の出 02.シンプルな間取り 90㎝幅の軒の出が、夏の日射を遮蔽し、冬の日射を採り込む。太陽光を上手に利用して、省エネで快適な熱環境をサポートしている 平屋ならでは利点を生かし、住まいの各空間がスムーズにつながる間取りに。部屋を細かく区切らないので、空調の効率も良い 03.対角線上に配置した窓 04.高効率給湯設備 窓は対角線上に設けることで、より効率良く風を通すことが可能。これを徹底することで、冷房の使用を最小限に抑えられるように計画 2つの熱交換機で排熱を有効利用するので、燃焼エネルギーのほとんどをお湯に変換できる高効率の給湯器を設置。灯油代もCO2も削減できる