孫たちと一緒に過ごせるように
築25年の住まいを
二世帯住宅に建て替え
共働きの次女夫婦の長男が小学生になるのを機に、築25年の家を二世帯住宅に建て替えたSさんご夫妻。「夕方前に帰って来る孫たちと一緒に過ごしたいと思いました」と、奥さんはその経緯を話します。
実はSさんと次女の夫のKさんは、アマチュアバンドを組むほどの音楽好き。次女である娘さんは「夫は両親と仲が良くて、二世帯住宅への建て替えの話も知らないうちに3人で進めていたんですよ」と笑います。
建て替えを相談したのは、長年のバンド仲間だったカサシマ建設の早川卓幸さんです。「以前からカサシマ建設の家づくりのこだわりを耳にしていたので、早川さんに頼めば大丈夫だと思っていました」と、Sさんが話せば「最初の家づくりで諦めた三角屋根の木の家を、今度こそ実現できると楽しみでした」と奥さんも声を弾ませます。
建て替え計画は、生活時間帯が異なる親世帯と子世帯がそれぞれのペースで暮らせる、完全分離型を基本にプランニング。親世帯は1階、子世帯は2階に振り分け、玄関も別々に。玄関ホールに設けた室内ドアを介してのみ、両世帯を行き来できる設計とし、2階にはSさんとKさんの長年の夢だった防音仕様の音楽スタジオも組み込みました。
工事が始まったのは2021年4月。ご夫妻は、近所に住む三女の家に仮住まいして工事の進捗を見守りました。「棟梁がとても気さくな人柄で、空きスペースを生かした造作の追加や細かい調整もしてくれました。工事中にもしみじみと、カサシマ建設に頼んでよかったと思いました」と、Sさんは振り返ります。
家族のつながりを深めて
暮らしの楽しみを広げる
絶妙な空間レイアウト
5ヵ月の工事を経て、大工の技が生きる真壁造りの新居が完成しました。1階の親世帯は、小上がりの和室と一続きになったリビングが暮らしの中心に。子世帯が暮らす2階は、屋根なり天井と構造材を現しにした開放的なLDKが広がります。
各階には、カサシマ建設の自社工場で加工されたカラマツ材浮造り仕上げの床材を採用。生活空間はどこも木の温もりと香りに優しく包まれています。
「ここは土地が軟弱地盤で、以前はトラックが通るだけで家が揺れていましたが、今はちょっとした地震があっても気づかないくらい揺れません。しかも光熱費は前の家の半分に。住んでみて、カサシマ建設の家の性能の高さを実感しました」とSさん。
「木の質感が柔らかく、自然の素材を使っているので安心して暮らせます。冬でも暖かいので、孫たちは裸足で走り回っていますし、私も薄着になりました」と、奥さんも満足そうに話します。
二つの世帯をつなぐ玄関ホールの室内ドアは、いつも全開。学校から戻ったお子さんたちは1階のリビングで、娘さんが仕事から戻るのを待つのが日常になりました。休日には、2階の音楽スタジオでSさんとKさんがドラムやギターの練習に打ち込み、時には子どもたちが加わってカラオケを楽しむことも。
「各家族がマイペースに過ごせる場所と、みんなで一緒に過ごせる空間の両方を備えたことで、暮らしの楽しみが大きく広がりました」と娘さん。ご家族の暮らし方や関係性にフィットした、心健やかな二世帯住宅になりました。