後田工務所がいわき市内で新たに公開したモデルハウス「PASSIVE VISION DESIGN(パッシブビジョンデザイン)」は、ドイツ発祥のパッシブハウスレベルの性能を持ちながらも、規格住宅化することで一般の人の手にも届きやすい現実的なコストを実現した住まいです。
 
躯体性能、温熱環境、間取りや生活動線、デザインと、すべてにおいてストレスフリーな空間を目指した設計もポイント。基本性能にこだわり、安全・快適に暮らせる工夫が満載の「PASSIVE VISION DESIGN」。その全容をご紹介します。
https://www.passive-vision-design.com

パッシブハウスレベルの
高性能住宅を
現実的なコストで提供

「パッシブハウス」とは、ドイツで確立された性能基準を満たす超高性能住宅のこと。世界的に見てもその基準は非常に厳しく、日本の一般的な新築住宅の2~3倍程度の断熱性能が要求されます。

後田工務所は、そのパッシブハウスを建築できる技術やノウハウを有する地域工務店で、2019年に建築した同社代表の後田哲男さんのご自宅が、福島県初のパッシブハウスに認定された実績があります。

福島県初のパッシブハウスに認定された後田さんの自宅
冬は日中晴れていれば、夜は無暖房でも室温が20℃以下になることはない
冬は日中晴れていれば、夜は無暖房でも室温が20℃以下になることはない

「パッシブハウスに住んだ人はよく『快適すぎてもう他の家には住めない』と言いますが、私もその一人です」と後田さん。特に冬場はその効果が顕著で、日中晴れていれば、夜は無暖房でも室温が20℃以下になることはないそう。

一年を通して省エネで、暮らしが劇的に快適になるパッシブハウスですが、普及のネックとなっているのが「建築コスト」でした。そこで新たに発表したのが、価格面の課題を解決した「PASSIVE VISION DESIGN(パッシブビジョンデザイン)」です。

内外装の仕上げや住宅設備機器などを規格化することで、パッシブハウスレベルの高性能住宅を手に届きやすい価格で実現。「家づくりの最優先事項は『安全性と快適性』で、それは建物の基本性能に大きく左右されます。だったら性能に直結する躯体や換気設備の品質はパッシブハウスレベルとし、それ以外は規格化でコストを抑える。そんな考え方から誕生しました」と、後田さんは説明します。新築したモデルハウスでは、その魅力を存分に体感することができます。

新たに建築し、現在公開している「PASSIVE VISION DESIGN」のモデルハウス

これまでの住宅が生み出していた
あらゆるストレスから解放される家

「PASSIVE VISION DESIGN」のコンセプトは「ストレスフリー」。あらゆる面でスムーズかつノイズレスな空間を目指しました。

家の形は躯体への負荷が少なく、建築費や光熱費を抑えやすい凹凸のない長方形とし、夏の日射遮蔽、冬の日射取得を促すパッシブ設計を採用。モデルハウスの換気・空調には、家全体の換気・暖冷房・除湿・空気清浄を1台で、しかもフルオートで行うスイスのゼンダー社の高性能換気・空調システムを導入し、一年中適温かつ正常な空気環境を実現しています。

※換気・空調は、熱交換換気システム(スティーベル社)+高効率エアコン(ダイキン)を組み合わせた仕様も選べる
左:Zehnder 右:STIEBEL+DAIKIN

リビング・ダイニングは、家族のくつろぎの場としてスペースを広めに確保した間取りに。玄関からの2WAY動線や、LDKと水まわりをつなぐ回遊動線を組み込むことで、家の中の動きにくさから生まれるプチストレスを減らしています。

白やグレーのクロスと木の床でコーディネートされた空間は、すっきりとして美しい印象。造作のテレビボードを浮かせて施工するなど、掃除のしやすさも考慮してデザインされています。

「パッシブハウスの知見やノウハウを生かすことで、ストレスやノイズの要素となる大きく重い機械は減り、家はどんどん身軽になります。一方そこで繰り広げられる暮らしや人生はより大きく、豊かになる。『PASSIVE VISION DESIGN』に込めたそんなメッセージを、モデルハウスで感じ取ってもらえたら嬉しいですね」。

Method
快適さと安全性を、目にみえるかたちで

01
空気ですまいをつつみこむ

パッシブハウスの知見を生かした超高断熱・高気密の設計施工を行い、エアコン1台で家全体の温度と湿度を保つ全館空調を採用。すまいの断熱と気密性能が高まると、外の気温による影響が小さくなり、部屋ごとの温度差は最小限に。全棟で断熱計算と気密測定を行います。

02
太陽の光を制する

窓は「暖房」だと考えています。断熱性の高いトリプルガラスの樹脂サッシを標準採用。冬は日中に取り込んだ太陽光で部屋を暖め、翌朝までそれを保ちます。夏は遮熱のため外付けロールスクリーンを使うことで、最低限の冷房で温度を一定に保ちます。

03
長期的な安全性を担保する

木造住宅では一般的でなかった構造計算(許容応力度計算)を全棟で行うことで、国内において安全性を保証する「長期優良住宅」の基準よりもハイレベルな安全性を担保します。大きな災害を経験した地域だからこそ、より先進的な住宅の安全性を追求します。

Design
いつだって、その場所も軽く、ここちよく

01
ノイズのないデザイン

採光のためにリビングの開口部を大きくとってガラス窓を設置するため、外の風景を楽しめるだけでなく、見た目にも美しくなります。部屋ごとの温度差もなくなるため、建具や仕切りの壁も最小限で済み、空間を広々と使えます。

また、空調を1ヵ所で管理するため、バスやトイレの換気フードや室外機がなくなります。外壁には汚れにくい金属系・窯業系サイディングを採用。内観・外観ともにノイズのないシンプルなデザインに。

02
ストレスのない間取り

部屋ごとの温度差がなくなると、移動のストレスが軽減され、圧倒的に家事がしやすくなります。加えて、人が滞留しにくい家事動線を導入。キッチンやバスなど水を使う場所を1ヵ所に集め、なおかつ動線に回遊性を持たせていますので、自由に移動でき、日々のルーティンを気持ちよく、快適に行うことができるようになります。家事や移動のストレスから解放されると、くらしはゆたかになり、すまいへの愛着も、きっと大きくなるはずです。


●DATA
延床面積 105.58㎡(約31坪)
断熱性能 UA値:0.22W/㎡K
気密性能 C値:0.10㎠/㎡

PASSIVE VISION DESIGN
MODEL HOUSE

モデルハウス所在地:いわき市勿来町窪田
オープン時間:10:00 – 16:00(ご予約制)
お問い合わせ:TEL. 0246-92-4852 / E.mail. info@ushiroda.com