求めたのは木を生かした
地産地消の家づくり
道内の主なキャンプ場は制覇したというほどキャンプ好きなIさんご夫妻は、結婚から5年を過ぎ「そろそろ暮らしの拠点となる住まいを持ちたい」と考え始めました。
ご夫妻が漠然とイメージしていたのは、緑豊かな土地に立つ、道産木材をふんだんに使った薪ストーブのある平屋。ちょうど家づくりの情報収集を始めたタイミングで、たまたまカサシマ建設のモデルハウスの前を通りかかったご夫妻は、その佇まいが気になって建物を見学することに。
「道産のトドマツやカラマツの魅力を生かした木づくりの建物を見て、『こんな家に住みたい!』と、とても惹かれました」。以来、そのモデルハウスが住みたい家のイメージの物差しとなりました。
「住まい手に寄り添ってくれる、地産地消の家づくりを行っている地域の工務店」にこだわって家づくりのパートナー探しを続け、10社以上ものモデルハウスを訪ねたというご夫妻。やがて条件に合う宅地が見つかり、「やっぱり最初に見たカサシマ建設の家が、予算面を含めて一番ぴったり」と夫婦の意見が合致し、正式に新築の依頼を決めました。
長く温めてきた住まいのイメージをベースに、新居のプランニングを開始。ヒアリングを重ねてカサシマ建設は、道南スギ羽目板張りの外観と調和するカーポートやウッドデッキ、薪小屋までトータルにデザインした新居のプランを提案しました。「私たちの想いや望みをくみ取って理想に近い提案をしていただき、とても嬉しかったです」と、Iさんは当時を振り返ります。
暮らしの楽しみが広がる
木組み現しの小さな平屋
2023年10月、新居が完成しました。大工の技術が生きる真壁造りの住まいは、2人暮らしにちょうどいい約24坪の平屋。自社工場で仕上げたトドマツの構造材や建具、カラマツ浮造りの床材などが用いられ、屋根なり天井に構造現しの梁が平屋空間に心地よい広がりと奥行き感を与えています。
冬になったら、平日は寒冷地用エアコン、週末や休日は薪ストーブが開放的な空間を隅々まで暖めます。「断熱性に優れた建物なのでランニングコストの負担感がありません。経済面でも暮らしに無理や無駄のない住まいが実現できました」と、Iさんは省エネ性を実感しています。
奥さんの要望だった「家事のしやすい回遊動線」もプランに反映。「リビングを中心に水まわり、クローゼット、寝室の行き来がしやすくて、家事の負担がぐっと軽減されました」と、奥さんは笑顔を見せます。
洗濯室を兼ねたユーティリティの洗面台やカウンター、ビンテージ感のあるキッチン収納は、カサシマ建設の造作。奥さんは「タイルやクッションフロアも、木の質感に合う自分たち好みの物を選べて、満足度の高い家事空間になりました」と話します。
念願だった薪ストーブのある暮らしを叶えたIさんは、リビングでのんびり炎を眺めるのが冬の暮らしの楽しみになりました。暖かくなった今は、夫婦でDIYやガーデニングにいそしむ日々です。
「これからは、ウッドデッキでのバーベキューも週末の定番になりそう。家でやりたいことが増えて、あれほど好きだったキャンプに行かなくなっちゃいました」と笑うIさんご夫妻。こだわりの詰まった家が、家での暮らしの楽しみを広げています。