恵庭市を拠点にする工藤工務店は、地域密着型の工務店として20余年、心通う会話を大切にしながら、高いデザイン力と技術力で住まう人の理想を上回る住まいをカタチにしてきました。ここでは工藤工務店が手がけた2棟の事例紹介を通じて、同社の「心のつながりを大切にした」「デザインも性能も妥協しない家づくり」を見てみましょう。
Case1.札幌市・Tさん宅
伝えた希望の一つひとつが
何倍にもなって返ってきた驚き
2人のお子さんに恵まれ、Tさんの祖父が残した土地での新築を決めたご夫妻は、地域の工務店に着目。「祖父が大工だったので、自社大工を抱える工務店なら、より良い家づくりができるのではと思いました」と話します。
そしてインスタグラムで見た「木の温もりを感じる洗練された空間に惹かれた」という工藤工務店を新築のパートナーに選びました。標準仕様でHEAT20 G2の水準を満たす高断熱・高気密の住宅性能も依頼の決め手になりました。ご夫妻が叶えたかったのは、グレーを基調に木を生かした落ち着いた内装と、効率の良い生活動線。4歳と3歳の娘さんたちの育児に日々追われている奥さんは、収納計画を充実させて、掃除がしやすい家にしたいという意向を伝えたとのこと。
工藤代表が提案したのが1階の中心にリビング階段を配置し、回遊動線を設けたプラン。「僕らの希望の一つひとつが何倍にもなって戻ってきた。そんな嬉しい驚きに満ちた提案でした」とTさん。「ご夫妻のお話をうかがっていたら、暮らしのイメージが次々と脳裏に浮かんできて、それを動線や間取りに反映させました。先々のライフプランニングも考えながら、家族の顔がいつも見える住まいをご提案しました」と、工藤代表は話します。
何でも話せる信頼関係と
妥協しない職人魂の結実
2023年2月から新築プランをつくり、完成までおよそ8ヵ月。「その間、一度も“できません”といわれたことがなく、ずっと幸せでした」と、奥さんは振り返ります。予算の関係で実現が難しい要望には、必ず想定を上回る代替案を出してくれたといいます。「工藤代表や棟梁の“何とかしてみます”という言葉や、一切の妥協をしない姿勢に職人魂を感じました。それがあってのこの家なんだと思います」と、Tさんも満足そうに話します。
完成した新居に、お子さんたちは大喜び。家中を元気に走り回り、疲れると床暖房が入ったナラ材フロリーングの上でお昼寝が日常の風景になりました。「子どもたちを叱らなくてよくなったのも嬉しいです。旧居は夏暑く、カビがひどくて子どもたちも私もハウスダストアレルギーでしたが、今はそれを忘れるほど室内環境が快適です」と奥さん。
「住まいの性能が良いのは当たり前のこと。それ以上に、お客様が伝えようとしていることを、私たちプロがどのくらいくみ取れるか、技術力で表現できるかが大切なんです」と、工藤代表は力強く話してくれました。創業から20余年でトラブル率0%、リピート率90%という数字も、ご夫妻の弾けるような笑顔に触れ、なるほどとうなずけます。
Case2.恵庭市・Tさん宅
美しさと心地よさが行き渡る
平屋造りの永住の家
出身地である北海道紋別市と兵庫県、2軒の戸建てで暮らしてきた自営業のTさんご夫妻。「子育てを卒業する40代以降は、北海道に戻って大人の暮らしにふさわしい終の棲家を実現したいと思いました」。そう語る奥さんが選んだ永住の地は恵庭市。地の食材が豊富で、利便性と交通のアクセスも抜群な恵庭市なら「老後まで快適に暮らせる」と思ったからだそう。
ご夫妻が思い描いていた新居像は、大開口と中庭のある平屋。無垢材や塗り壁、タイルなどを用いながら、高級旅館のような洗練された空間を実現したいと考えていました。設計・施工は札幌で建設関係の仕事に就く知人から「建て方がしっかりしていて、いい仕事をしている」と紹介された工藤工務店に依頼。「家づくりは兵庫県に住みながら進めました。職人気質の工藤社長とこだわりが共有できており、しっかりとした仕事をしてくれる職人さんがそろっていたので、お任せしていても安心だと思いました」。
2024年春、新居が完成しました。延床約40坪の平屋造りの建物は、中庭を中心とするコの字型。玄関横には、長年家族と一緒に暮らしてきた愛犬の部屋も用意し、運動場も兼ねた中庭へ直接アクセスできるように設えました。室内の床にはご夫妻が奈良県の工場で選んだ、足触りが優しく経年変化を楽しめる吉野杉無垢の圧密材を採用。建具には垂れ壁不要の造作ハイドアを用い、視線の抜けが心地よい大開口も実現しました。
さらに、HEAT20 G2の水準を満たす高断熱・高気密の住宅性能と、制振装置「エヴォルツ」による耐震等級3相当の強度も備え、永住の住まいにふさわしい安心のスペックも実現しています。「細部にまでこだわりが行き渡り、私たちらしい家ができました。工藤工務店の誠実できめ細かな仕事のおかげですね」と、奥さんは笑顔で話してくれました。