3年前、奥さんの実家のある帯広市へ移り住んだのを機に、長く空き家になっていた祖父母の住まいをこれからの生活拠点にしたいと考え始めたNさんご夫妻。「幼少期からの思い出が詰まった建物ですから、リノベーションして住み継ぎたいと思いました」と、奥さんは話します。
友人の紹介でいかすハウスにプランを依頼。「本物の素材を使ったリノベーションにこだわる会社なので、良い材を使ってしっかりと建てられた祖父母の家の良さも生かしてくれると思いました」。そう語る奥さんが思い描いていたのが、薪ストーブのあるイギリス風のクラシックな住まいでした。
いかすハウスは、既存の構造や材、開口部を生かしながら、長期優良住宅の認定レベルを目指した断熱改修を行うことを提案。その上で、間取りや内装、水まわりを一新するプランをつくり上げました。
十勝産カラマツ無垢材をふんだんに使って生まれ変わった住まいは、落ち着いたグリーンと木の色を基調にした温かな佇まい。間仕切りを取り払い、開放的な空間に仕上げたLDKの中心には薪ストーブを設置しました。かつての面影を残しつつ、住宅性能を向上させ、間取りを変更したことで、築40年の平屋は今に暮らしよく一新されました。
「的確な提案のおかげで、新たな思い出を重ねるほどに味わいと愛着がより深まるマイホームが出来ました。これから、より私たちらしい空間にしていくのがとても楽しみです」。
Nさんご夫妻が「住み継ぎたい」と願った住まいは、1983年築。建てられてから40年という年数は、ちょうど住宅設備や内装材の寿命を迎える時期にあたり、リノベーションに最適な時期でした。逆にすべてを替えられるので、中途半端にならず、統一感を持たせてリフレッシュできます。
Nさん宅の場合、当時の上質な素材を使って建てられていたため、経年劣化が少なかったのも大きな特徴。既存の本物の素材、造作も生かすことができ、新築では実現できない重厚さを空間に加えることができました。また、既存の開口の大きさや位置は変えずに、長期優良住宅の申請基準を満たすレベルの住宅性能・耐震性・省エネ性も付加し、長く安心して快適に暮らせる住まいを実現。これからの「住み継ぐリノベーション」のお手本となる一軒となりました。(いかすハウス)