さまざまな年代や家族構成に合わせて選べる約100以上のプランを備えた、ジェイホームの「Jism(ジェイ・イズム)Best Plan」は、「2×6工法」「一体型ベタ基礎と基礎断熱」「内断熱壁構造」「高性能トリプルガラス」「熱交換換気システム」「ヒートポンプ式エアコン暖冷房システム」を標準装備としている、デザイン・性能・間取り・コストに優れた定額企画住宅です。2023年10月、「Jism Best Plan」に新しく加わった「スキップフロアの家」のモデルハウスが十和田市に完成しました。

塗り壁と道南スギを組み合わせた品のある外観。駐車場からポーチへの段差はわずか。冬に凍結して転倒しやすい外構の段差をほぼ解消している
塗り壁と道南スギを組み合わせた品のある外観。駐車場からポーチへの段差はわずか。冬に凍結して転倒しやすい外構の段差をほぼ解消している

床下まで居住空間として有効活用した
複層構造の
スキップフロアの家

最新のモデルハウスは、平屋のような外観からは想像できない内部空間の広がりが特徴。平均世帯人員約2〜3人の現状に合わせて、空間とコストの無駄を極限まで省き、最大4人の家族がちょうどよく生活できる住宅プランを追求しました。

コンクリート平板を利用したテラスと左官仕上げの塗り壁、北海道産道南スギと、多彩な素材を用いた外観。また駐車場からポーチ、玄関、リビングの動線は段差のないユニバーサルデザインです。

フラットな玄関からリビングへの動線。右にはシューズクローゼット。左の棚は手すりの代わりにもなる
フラットな玄関からリビングへの動線。右にはシューズクローゼット。左の棚は手すりの代わりにもなる
天井高4.5mの開放的なリビング空間。窓際のベンチ、床、ソファ、階段など、家族がそれぞれの好きな場所に座って過ごせるように設計
天井高4.5mの開放的なリビング空間。窓際のベンチ、床、ソファ、階段など、家族がそれぞれの好きな場所に座って過ごせるように設計

屋内は延床面積約24坪、6帖と3.3帖の個室を備えた2LDKの間取りです。床下空間を開放し、地面と同じ高さから始まる居住空間はベタ基礎の上に下地材、ナラ無垢の床材を張ったグランドフロア。そこから約60㎝、3ステップ上った1階。さらに9ステップ上った中2階という3層構造になっています。

リビングは、ベタ基礎にそのままフローリング材を張っている。3ステップ上ったダイニング・キッチンが従来の1階の高さ
リビングは、ベタ基礎にそのままフローリング材を張っている。3ステップ上ったダイニング・キッチンが従来の1階の高さ

洗面スペース、ユーティリティ、浴室などの水まわりは1階の北側に集約し、床下を配管スペースとして使用しています。基礎からしっかり空間を活用している間取りの工夫が印象的です。こうした設計を可能にしているのは、UA値0・23、C値0・40という高い断熱・気密性能。住宅性能は室温の快適さだけでなく、空間の無駄をなくす役割も果たします。

ダイニングからはリビングが一望でき、中2階の気配も感じられる。キッチンの手前右手にはウォークインクローゼットを配置
ダイニングからはリビングが一望でき、中2階の気配も感じられる。キッチンの手前右手にはウォークインクローゼットを配置
キッチンは標準的なものだが、リビングから見える吊り戸棚はワンランクグレードの高いものを採用。見た目とコストメリットを両立させるための工夫が凝らされている
キッチンは標準的なものだが、リビングから見える吊り戸棚はワンランクグレードの高いものを採用。見た目とコストメリットを両立させるための工夫が凝らされている
隠れ家的な約1帖のロフト。奥の壁は玄関に面しており、格子と和紙風のアクリル板で障子のようにほのかに陽射しを取り込む。リビング側にも小窓を設えた
隠れ家的な約1帖のロフト。奥の壁は玄関に面しており、格子と和紙風のアクリル板で障子のようにほのかに陽射しを取り込む。リビング側にも小窓を設えた

住まい手の普通の生活を豊かにする
使い心地を追求した設計

グランドフロアのリビングと1階のダイニング・キッチンは、最高約4.5mの勾配天井を共有した21帖の開放的な大空間。壁は調湿・消臭効果のあるゼオライトと珪藻土の塗り壁で、手塗りの温かみを感じられます。

断熱性・気密性を確保やコスト削減の観点から窓の枚数を通常の半分程度に減らしているが、少ない窓を効果的に配置しているので室内に暗さはない
断熱性・気密性を確保やコスト削減の観点から窓の枚数を通常の半分程度に減らしているが、少ない窓を効果的に配置しているので室内に暗さはない
リビングの床材の下にあるベタ基礎は蓄熱体としての役割も持つ。窓際のベンチは26㎝高で腰かけやすい。高性能トリプルガラスなので、背後から冷気を感じることもなく快適
リビングの床材の下にあるベタ基礎は蓄熱体としての役割も持つ。窓際のベンチは26㎝高で腰かけやすい。高性能トリプルガラスなので、背後から冷気を感じることもなく快適
リビングの床上40cmは基礎部分になるため、断熱塗料を塗っている。濃淡の違うベージュのバイカラーは意匠としても成立
リビングの床上40cmは基礎部分になるため、断熱塗料を塗っている。濃淡の違うベージュのバイカラーは意匠としても成立

南面に大きな窓を持つリビングを住まいの中心として、ソファやダイニングセットはもちろん、階段の段差、窓下のベンチを兼ねる縁側、ロフトなど「居場所」になり得る設計を各所に配置。26㎝高の縁側はテラスとフラットになっており、外と内をつなぎます。ダイニングに面した約1帖のロフトは、リビング側に小窓があり、それぞれを曖昧に接続させて、家族が気配を共有できるように配慮しました。LDKとは反対に、寝室と中2階はどちらも天井高2.1mと低め。自分の時間を過ごす個室は、鳥の巣のような安心感のある空間です。

リビングから一転して、天井高が押さえられた寝室は、グレージュの壁と相まって、心地よく落ち着ける空間になっている。床はじゅうたんで、柔らかい踏み心地。寝室にはウォークインクローゼットを備え、プライベートスペースとして集約させた
リビングから一転して、天井高が押さえられた寝室は、グレージュの壁と相まって、心地よく落ち着ける空間になっている。床はじゅうたんで、柔らかい踏み心地。寝室にはウォークインクローゼットを備え、プライベートスペースとして集約させた
中2階部分の壁にあるモザイクアート。縦長の板はエアコン側に開閉できる。エアコンの風を板で受けて、中2階に取り込むアイデア
中2階部分の壁にあるモザイクアート。縦長の板はエアコン側に開閉できる。エアコンの風を板で受けて、中2階に取り込むアイデア
ペンダントライトや間接照明、ウォールランプの温かい光で、心地よい明暗を演出
ペンダントライトや間接照明、ウォールランプの温かい光で、心地よい明暗を演出

おうち時間が増えた現代。空間はコンパクトでも、気分や時間によって住む人が居場所を選べるように設計しておくことが大事。選択する豊かさは、住まいの豊かさにもつながります。時代により変化する生活や住まいの在り様を常に考え、高い技術で表現するジェイホームでは、何も意識せず普通に暮らせる心地よい住まいを、これからもつくり続けていきます。