平川市・Nさん宅 夫婦40代、子ども2人
延床面積 約44坪
設計・施工 (株)リアルウッド採用の電化機器
暖房/東北電力推奨エアコン2台(1階床下暖房用、2階冷房用)
給湯/寒冷地向け(370L)
調理/IHクッキングヒーター
創エネ/太陽光発電システム8.52kW(あおぞらチャージサービス)
緩やかに勾配する切妻屋根、黒く塗装された板張りの外壁、どっしりと重厚感のある木製玄関ドアと、まるでリゾートにある別荘のようなNさん宅。東南角地という立地を生かし、南向きの広い屋根に太陽光発電パネルを設置しました。勾配によりパネルに積もった雪は自然に落ちるため、敷地の南面は広く空け、雪が寄せられるようにしてあります。
結婚以来、奥さんのご実家をリフォームした二世帯住宅で暮らしていたNさんご家族。「大きい家だったので冬の暖房費が大変でした。屋外の灯油タンクを冬の間に2回は満タンにしないといけなくて」とNさん。その経験から、今回の家づくりで最優先したのが省エネを叶える機能性の高さでした。そして同時に「ほっと安らげる木の温もりを備えた空間」であることも望んでいました。
その両方を叶えるべく依頼したのが、ZEH住宅を数多く手がけるリアルウッド。雪国と木材を知り尽くした地元の会社への信頼感からの選択でした。完成した住まいは、期待どおりに断熱・気密・換気のバランスが整っていて暖冷房の省エネ化が実現でき、かつエネルギーをつくり出せる木の家。室温や湿度の快適さ、空気のきれいさが想像以上だったといいます。「家中どこにいても均一な室内環境でとても快適に過ごせています」。
Nさん宅はまず、玄関ドアを開けるといきなり1階全体が見渡せる開放感に驚かされます。トイレ、洗面脱衣所、浴室に通じる出入り口にしか扉はありません。玄関は土間が広めに取られ、靴を脱いだら2ステップで部屋に上がれるようになっています。目を惹くのは、スギの床、マツの梁を始め、天井・柱・壁面に使われたさまざまな表情の木材。ブビンガの一枚板を使った造作のテーブルを主役に、白壁と調和した大きな南窓と吹き抜けの2階の窓、キッチンのスリット窓から入る自然光がやわらかく室内を包み込み、まさに癒やしの空間です。
この家への引っ越しは2023年8月。今夏は猛暑でしたが、「冷房は使わず、除湿だけで過ごせました」と笑顔のNさん。発電はまだ始まっていないため、発電後の来夏にさらなる期待を寄せています。また、これから冬を迎えるにあたっても、国の推奨基準を超えた高い断熱・気密性能を夏に実感したため不安はないそう。リビングの南窓には遮熱保温効果のあるハニカム構造のブラインドが設置されており、寒さ暑さをシャットアウトできるのも心強い点です。
「前の家ではキッチンがリビングと離れていて、しかも寒かったので、家族と同じ暖かい空間で家事ができるようになったことが嬉しい」と奥さん。食洗機の導入で家事の効率も上がり、フルタイムで働く奥さんにとって、子どもたちと過ごす時間を増やせたことがスマートライフ電化生活の恩恵の一つだったようです。