傾斜を生かしたスキップフロアで
抜けのある開放感や眺望を享受
「建築家が設計から施工までワンストップで行う住まいづくり」を強みとしているエア・コーポレーション。同社のモデルハウス「見はらしの家」は、郡山市の街並みや安達太良山系の山々の眺めを楽しみながら暮らせる住まいです。
この家が立つのは、道路側から奥にかけて高低差が約7mもある傾斜地。こうした場合、高いところに合わせて土盛りし、擁壁を設けるのが一般的です。しかし建築家・佐久間宏一さんは、地中海の海沿いの傾斜地にへばりつくように立つ家々をイメージし、高低差を利用したスキップフロアの家を完成させました。
道路と同じ高さに設けられた玄関やLDKは2階フロアとなり、階下の1階フロアには寝室や水まわりがレイアウトされています。特筆すべきは何と言っても2階からの見晴らしの良さ。LDKに歩を進めると、正面の窓一面に開けた風景が広がり、気持ち良さは抜群です。窓の外にはベランダも設置されており、風を感じながら景色を楽しむこともできます。
家族のコミュニケーションを生む
くつろぎに満ちたワンフロア空間
「家の中で暮らしを創造し、暮らしの中に楽しみを見出してほしい」。そんな想いで計画されたこのモデルハウスには、暮らしを楽しむ工夫が満載です。
どこにいても外の景色を満喫できるようゾーニングされたLDKは、家族のつながりが感じられるワンフロア空間。ダイニングの椅子、スキップフロアの階段、小上がりの畳スペースなど、気軽に腰かけてくつろげる場所が豊富に設けられています。本物のイ草畳を敷いた小上がりはごろ寝にも最適。ダイニングから3段下がったリビングには薪ストーブを設置し、炎を眺めて暮らす心の豊かさも手に入れることができます。
そしてこの空間を包み込むのが、屋久島杉の床とスギ板張りの天井という自然素材の数々。洗面台や建具などの造作や、暖色系の間接照明も室内に統一感と安らぎを与えています。単なる意匠としてではなく、日常を魅力的に彩る実用的なデザインを追求するエア・コーポレーション。このモデルハウスはその真価が発揮された一軒です。
お世話になっている地元に建築で恩返ししたいと思い、荒れ地を購入して建設したモデルハウスです。今後この家の隣にもう2軒、同じ外観の家を建て、「安積町アーティスト村」と銘打って展開予定。「夢を見る人、夢を現実にする人」をアーティストと位置づけ、そんな人たちが住むコミュニティーをつくりたいと考えています。非日常の家ではなく、日常的な暮らしを魅力的にする家で、生きがいや楽しみを具現化してもらえたら嬉しいですね。
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