板張りと塗り壁の外壁が周囲の風景になじむSさん宅は、埼玉県川越市ののどかな風景が広がる閑静な住宅街に立っています。木をはじめとした自然素材をふんだんに使いながら、旧居での悩みだった不便な家事動線や冬の寒さも解消できる家づくりのパートナーを探して、たどり着いたのがSUHARU建匠でした。
樹齢200年を超える西川材の通し柱が存在感を放つSさん宅。構造材や仕上げ材には天然乾燥された埼玉県産の木材、壁には漆喰や和紙が用いられた心地よい自然素材の家です。
新築にあたりSさんが希望したのは、家族がゆったりとくつろげる広いリビングと、ベニアなどの新建材を使わない家づくりでした。約20帖の大きな吹き抜けを備えたリビングは、フルオープンできる木製4連窓の大開口も加わり、圧倒的な開放感の中でリラックスできる空間となりました。そうでありながらSさん宅は、耐震等級2を確保した長期優良住宅。「大きな吹き抜けと構造用合板を使わないとなると、手刻みでないと実現できません」と、SUHARU建匠の鈴木啓介代表は胸を張ります。
一方奥さんは、以前の住まいでの学びから、間取りにこだわりがありました。新居には、玄関からパントリー、キッチンにつながるまっすぐな動線や十分な作業スペースを取ったセパレートキッチン、ひと部屋ぐらいの広さを確保した寝室のウォークインクローゼットなど、暮らしやすさへの工夫が随所に施されています。
伝統工法の家だと性能面は期待できないと思われがちですが、Sさん宅の断熱性能は、UA値0.36と現行省エネ基準を大きく上回る数値です。引っ越しは12月でしたが「こんなにオープンなのに、家中どこも暖かくて快適でした」と、寒さの心配をすることもなくなりました。
温もりを感じさせる自然素材と暮らし方に寄り添った間取り、次世代に対応できる高い住宅性能の三拍子がそろった新居は、Sさんご家族の心と体に余裕をもたらしてくれました。
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家づくりを始める際に重要となるのがパートナー選び。自分に合ったパートナーにたどり着くためには、まず、どのような選択肢があるかを知ることが重要です。
大きな住宅展示場にモデルハウスを持ち、多数のメディアで大々的に広告している大手ハウスメーカーに比べ、地域の「工務店」は、興味はあってもなかなかその実情を把握しにくいのが現状です。
そこで今回は、それぞれに特徴や強みの異なる工務店との家づくりをご紹介。工務店をパートナーに選んで建てた実例と住まい手の声を通じ、その魅力を紐解きます。
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