県道沿いの店舗兼住宅で生活していたMさんご夫妻。店には休日でも訪ねてくるお客さんもいて、なかなかゆっくり休むこともできなかったそうです。そんな中、近くに店を移し、店舗兼住宅のあったこの場所に、お二人がゆったり、楽しく暮らすことのできる平屋を建てることにしたといいます。知り合いの紹介でLITTLE NEST WORKSの阿武隈川哲郎さんと出会い、2度目の完成見学会に参加したときに「この家をそのまま建ててもらいたい」というほど、阿武隈川さんのつくる家に惚れ込んだそうです。
Mさんが新居に望んだのは、何よりもプライバシーの確保でした。「外から玄関がわからないこと。また、窓から中の様子が分かるのも嫌だったので、窓もいらないと言ったんです」。ツインタワーのように2つに分かれた外観からは、中の様子はまったく想像できません。白と淡いグレーの洗練された外壁に、数種類の樹木のグリーンが表情をプラスしています。
「窓はいらないが、中は明るく」というリクエストに応えたのは中庭。中庭自体も壁に覆われ、外からはその存在すらわかりません。バーベキューをしたり、お孫さんがプールで遊んだりと、外からの視線を意識することなく楽しむことができます。
そして、この中庭を囲むように玄関、リビング、ダイニング・キッチンを配置したことで、いずれの空間にもたっぷりと光が入ります。リビングのソファからは、高く、広い窓越しに空を見晴らせます。流れる雲や夜空の月、静かに降り積もる雪を眺める、そんな贅沢な時間を過ごすことができるようになったとMさんご夫妻。
そして、もう一つの希望は、家族や親戚、友人などが集まり、食事やお酒を楽しむことができる場所にしたいということでした。そこで阿武隈川さんが考えたのが、小上がりまでつなげば最大15人近く座れる長いダイニングテーブル。
さらに、焼き肉専用の照明付きフードも設け、お酒専用のセラーも完備。「以前は居酒屋などで集まっていた趣味の仲間が、わが家に集まるようになってからは、回数も人数も増えました」とのことです。主寝室は、あえてキッチンや水まわりを間に挟むことで静かさを確保しました。
ご夫妻の穏やかな日常と、家族や友人と賑やかに過ごす時間。メリハリのある生活を楽しめる新居は「ずっと住みたい家」と、お二人も大満足です。