帯広市内の緑豊かな人気エリアで長く賃貸生活を送ってきたIさん夫妻が、新築を思い立ったのは2021年のこと。お子さんが転校しなくても済むよう、学区内で宅地を探しました。
そして「立地を優先するなら、中古住宅を購入してリノベーションする方法もある」と気づいたご夫妻は、中古物件探しにシフト。「するとタイミング良く、大きな公園に隣接した70坪の土地に立つ築26年の物件を発見。輸入住宅風のデザインも、好みにぴったり。すぐに申し込みました」。そして、インターネットでリノベーションの依頼先を調べ始めました。
奥さんが「帯広・輸入住宅・リノベ」というキーワードで検索して見つけたのが、帯広市を拠点に中古住宅のリノベーションを数多く手がける「いかすハウス」でした。
同社では、施工担当の女性スタッフが間取りプランの打ち合わせを行っています。既存の設備や建具を生かしてコストを抑えるなど、女性ならではの細やかな配慮が隅々に行き渡る提案で、希望どおりの住まいを実現してくれると評判です。「予算と大まかな要望を伝えただけで、すぐにイメージが共有できました。施工の細かなことも、相談しやすくてとても助かりました」と奥さん。
立地、間取り、価格。理想的な条件がそろった物件でしたが、最も大きな決め手になったのが、間取りでした。1階には大きなLDKに加え、広い水まわりと洋室、2階には子ども部屋や寝室に最適な4つの個室が備わっていました。「40坪超のゆとりあるつくりは、中古物件ならでは。新築では実現できなかったと思います」と、Iさんは話します。また、建具や面材には再利用できる良質な材が用いられ、2階は大きく間取りを変える必要が無かったのも、この物件の魅力だったといいます。
リノベーションで大きく手を加えたのは、LDKと水まわり。脱衣室と洗面室を分離し、さらに隣接する洋室を物干しスペース兼クローゼット、家事室に。洗濯と乾燥、収納が最短の動線で完結するように間取り変更を行いました。「対面式だったキッチンは壁付けに変更し、造作作業台を設置して作業スペースを広げてもらいました」と奥さん。また、長く安心して住まうために予算を厚く充て、すべての窓を断熱効果の高いペアサッシに交換。断熱改修に加えて、換気システムの修繕も行いました。
「新築よりも予算は少なく済んだのに、どこもゆったりしていて、内装も好みのテイストに仕上がりました。真夏に引っ越しましたが、室内は涼しくて、性能の良さを改めて実感しました」と、奥さんは満足そうに話してくれました。