栗山町内で社宅住まいだったKさんご夫妻の休日の楽しみはキャンプ。育ち盛りの息子さんたちと一緒に、雄大な自然の中でのびのびと過ごすのが何よりのリフレッシュになりました。「2年前、家族で町内のレストランへ出かけた帰り道、キャンプ場で見ていたのと同じ満天の星が夜空に瞬いていました。直感的に、ここに住もうと決めました」。
緩やかな丘陵に広がる分譲地で仰ぎ見た星空に導かれ、ご夫妻は早速、家づくりを開始。新築依頼先を検討していたKさんに知人が武部建設を紹介してくれました。「古材や道産材、薪ストーブの良さを生かした武部建設の家づくりに共感し、新築をお願いしたいと思いました」。そして、ご夫妻は分譲区画から武部建設の設計担当者と一緒に眺望を吟味し、雑木林や緑地に隣接する165坪の宅地を購入しました。
子育てが卒業間近なご夫妻にとって、初めての家づくりはこれからの暮らしを考える機会にもなりました。「夫婦2人住まいなら、互いの気配が感じられるコンパクトな家で十分。その代わり庭は広く、家にはできる限り木を多く使い、薪ストーブを採用したい。夫婦でこれからの暮らしを楽しむ場所にしたいと思いました」と、Kさんは話します。
武部建設は、プラン時に周囲の雑木林や丘陵地の四季の移ろいを楽しめるよう、開口の大きさや位置に工夫を凝らし、造作カウンターを設えたピクチャーウインドウを提案。薪ストーブは住まいの広さや雰囲気に合うものを、武部建設と懇意にする専門店がセレクト。設計担当者は、木を生かした空間にしっくりなじむレンガの炉壁、タイル張りの炉台を提案しました。「それぞれのプロの協働で見事なバランスの仕上がりになりました。さすがという言葉しか見つかりません」と、Kさんは満足そうに話します。
2022年4月、Kさん一家は20年超の社宅生活に別れを告げ、念願の丘の住人となりました。道産カラマツを床や構造、階段に用いた住まいは、延床33坪。木の温もりに包まれるようなリビングは、頭上に吹き抜けが広がり、連続する窓越しに緑の景色、大きな空がどこまでも続きます。「美瑛のような丘の景色と空の移ろいを眺めていると、いつまでも座っていたいと思います。夜は星も美しく、これから流星群もここで観られるでしょう。もう出かける理由が見つからなくなりました」と、Kさんは笑います。
今後は、外構や庭空間の整備にも着手。夫婦で菜園づくりにも挑戦する予定とか。「市街地からほんの少し離れただけなのに、田舎へ移住したみたいに思えます。ここだからできる“不便な暮らし”を大いに満喫したいと思います」と、奥さんも楽しげに話してくれました。