構造上の制約が多い
メゾネットタイプマンション
リノベーション・リフォーム・新築会社「KUFURAS(クフラス)」のコンセプトは「時間と空間に、アイデアを」。日々の暮らしに寄り添い、設計やデザインを生かした工夫で、いつまでも愛着を持ち続けられるような住まいづくりを目指しています。
2020年に築37年の75平米マンションを、1人もしくは2人で暮らす心地よい住空間に刷新した「マンション01」、2021年には間仕切りを取り払い、50平米を切るコンパクトな室内に開放感を与えた「マンション02」をリリース。構造上の制約が多いマンションリノベの可能性を広げ続けています。
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そしてこの春、新たに誕生したのが「マンション03」。これまで同様にクフラスがプロデュースし、小坂裕幸建築設計事務所とコラボレーションしたマンションリノベプロジェクトです。
同プロジェクトが「マンション02」から取り組んでいるのが、クフラスが厳選したマンションを一度スケルトン状態に引き戻し、着工前に内部を公開すること(一部非公開の場合もあり)。「マンション03」は、スケルトン状態で購入を決めたお客様がいたため、これまでの2例とは異なり、暮らし方が明確な中でのプランニングとなりました。
![陰影の美しさ、異素材のコントラストが魅力](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-23.jpg)
既存は、2階に和室とリビング・ダイニング、1階に洋室と浴室を配した築28年のメゾネットタイプマンションでした。上下階を行き来するRC造の階段など、リノベーションの自由度が限られた物件。そのため、建築家ならではのフレキシブルな発想と素材の捉え方で、その制約を超えていくことが「マンション03」のリノベーションの核となりました。
![真新しい白い壁が出迎えてくれる玄関](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-47.jpg)
![リビングの壁面の一部には収納を造作](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-17.jpg)
素材のコントラストで描く
自由で柔軟な新しい景色
「マンション03」で新しい暮らしを始めるのは、夫婦2人と子どもの3人家族。玄関付近に配置されていたキッチンは、和室を取り払って広がりを得たLDKに移設し、キッチンだったスペースには、トイレと洗面、そして在宅ワークや子ども部屋など暮らしの変化に対応するフリースペースを設けました。
![LDKは南に向いた開口にテレビボードを兼ねた可動式の棚を設置。季節や時間に合わせて、扉の開け閉めで採光をコントロールできる](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-19.jpg)
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![玄関近くにあったキッチンは、和室を取り払ったLDKに移動。白い塗り壁に収まる壁付の造作キッチンは広さもあり使い心地抜群](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-14.jpg)
![玄関ホールにあったトイレは、白に統一されたシンプルな洗面横に移設](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-35.jpg)
![LDKの開口からの光をちょうど良い距離感で感じるフリースペース](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-26.jpg)
家族や知人が集うパブリックな要素は2階にまとめ、1階は寝室と浴室からなるプライベート空間に。リノベーションの大きな制約となっていた上下を貫く階段は、圧倒的な造形と立体的な美しさをそのまま生かし、まるでオブジェのような無二の存在感を放っています。
![階段下の洗面と浴室。壁や床は水まわりスペースを境界線に素材が変化する](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-11.jpg)
![スケルトン状態にした際、その造形に心惹かれ、細部に補修を施しながらそのまま生かすことになったという階段](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-50.jpg)
剥き出しの躯体、白く塗られた新しい壁、オークの床材…。「マンション03」は間取り変更に加え、異なる素材を共存させたことで生まれた美しいコントラストが、既成概念の枠を超えた、自由で新しい住まいの景色を生み出しました。
この住まいの大切なテーマは、「どこまで直し、どこまで残すのか」のボーダーライン。石膏ボードの均一的な接着剤の跡、壁や梁の素材感、真新しい白い壁、細かな補修を施しながら整えた美しい階段などは、無骨になり過ぎず、かといって綺麗過ぎず。建築家による絶妙なチューニングによって、新旧が折り重なるこの空間は構成されています。
![既存の石膏ボードを剥がした際に残された接着剤の跡が残る梁や壁を意匠として生かした内装](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-13.jpg)
![床は190mm幅広のオーク材をすだれ張りに](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-42.jpg)
![玄関ホールや水まわりは白く塗られた新しい壁](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-31.jpg)
![既存の壁を取り払ったことで現れた彫刻のような階段の造形](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/43578-01-12.jpg)
委ねられた余白の生かし方は、ライフスタイルや過ごす時間とともに変化するもの。家族の暮らしの希望と建築家の視線によってつくられた「マンション03」で、クフラスが提案するマンションリノベの可能性をぜひ体感してください。
KUFURAS(クフラス)
モデルハウス「マンション03」
住所:北海道札幌市中央区
TEL/011-780-1010
内覧受付中(3/27まで)/予約フォーム https://kufuras.co.jp/lp/lp03.html
◎ホームページ https://kufuras.co.jp