2020年春、中札内村に完成した住まいは、子育てが一段落したご夫妻のために建てた終の棲家です。十勝の大地と向き合いながら3人のお子さんを育てた畑作農家のMさんご夫妻は「若い頃から眺め、親しんできた日高の山並みや田園風景にマッチする外観と、木の温かさを感じて暮らせる家を建て、これからの人生は二人で楽しくゆったりと過ごしたい」と考えていました。
そんなご夫妻の目に留まったのが、とかち工房の住まい。同社は2000年の設立以来、十勝エリアを拠点に多様化する時代のニーズ、ライフスタイルに合わせながら「長く愛着を持って暮らせる高性能な住まい」を提案し続けてきました。「村内に建っていたとかち工房の家は、田園風景に違和感なく溶け込んでいます。性能の良さにも定評があり、ここなら私たちの理想にぴったりの家を建ててくれると思いました」と、Mさんは話します。
とかち工房は「木の家に住みたい」というMさんの要望に応え、パイン材をふんだんに用いたカントリーテイストの住まいを提案。窓にはスウェーデン製木製トリプルサッシ、玄関ドアにも木製断熱ドアを採用し、省エネ基準を上回る性能も備えました。「初めての家づくりで分からないことばかりで不安でした。でも、とかち工房は私たちの暮らしやすさを親身になって考えた提案をたくさんしてくれたので、安心してお任せできました」と奥さん。
2020年5月、待望の新居での暮らしが始まりました。ご夫妻のくつろぎの場となるリビングは、陽射しをたっぷり取り込む大開口と吹き抜けが設けられ、明るくのびやかな空間に仕上がりました。造作家具や建具から巾木やケーシングに至るまで、すべて熟練の大工が材を加工して一つひとつ丁寧に仕上げました。さりげなくコーディネートされたタイルや壁紙、カーテンが手仕事の温もりを引き立てています。「職人技を生かした住まいは、どこも使いやすく、ホッとする温かさを感じて落ち着きます」と、満足そうに話すMさん。
とかち工房の提案で大きなカウンターを設けた造作キッチンも「収納が多くて、片付けやすく、忙しいときにはカウンターを食卓代わりに使えて便利です」と、奥さんは嬉しそうに話します。職人の息づかいが感じられるようなMさんご夫妻の住まいは、日々の暮らしにしなやかに寄り添いながら品格と味わいを増し、より心豊かな家時間を紡いでくれることでしょう。
「とかち工房のお陰で期待を超える終の棲家ができ、これまで仕事に子育てに頑張ってくれた妻に最高の贈り物ができました」と、Mさんは午後の陽が射し込むダイニングでにこやかに語ってくれました。