断熱性・耐久性を追求して
たどり着いた自然素材の平屋

国道沿いの旗竿地にスギ板の外壁が印象的な平屋が建っています。それまでは社宅で暮らし、冬の寒さが悩みの種だったというOさん。家づくりを始めた当初はハウスメーカーを検討していたものの、「デザインよりは性能重視。断熱性など家のことを勉強するうちに、要望に応えてつくってくれる人を探した方が良さそうだ」と建築家を探すことに。

スギ板張りの外壁が目を引く緩勾配屋根の平屋。「目標はシルバーグレーです」と歳月とともに味わいが増していくのを楽しみにしている。夏は庇と外付けロールスクリーンで日射熱をカットし、南面以外の窓はすべてトリプルガラスで断熱性を高めている
スギ板張りの外壁が目を引く緩勾配屋根の平屋。「目標はシルバーグレーです」と歳月とともに味わいが増していくのを楽しみにしている。夏は庇と外付けロールスクリーンで日射熱をカットし、南面以外の窓はすべてトリプルガラスで断熱性を高めている
ガレージと勝手口がつながっているので買い物帰りの荷物をすぐパントリーに運び入れられる。太陽光発電でつくった電気を電気自動車に充電するだけでなく、家に給電するV2Hシステムも設置
ガレージと勝手口がつながっているので買い物帰りの荷物をすぐパントリーに運び入れられる。太陽光発電でつくった電気を電気自動車に充電するだけでなく、家に給電するV2Hシステムも設置

八戸市の家工房に設計を依頼し、Oさんが求める断熱性・耐震性・耐久性を実現できる工務店として紹介されたのがきゅうでん建築でした。「仕事が丁寧で、施主との関係性も大切にしてくれました」とOさんは振り返ります。

高断熱仕様の玄関ドアを採用し、扉の隣のFIX窓から光を採り込むように設計している
高断熱仕様の玄関ドアを採用し、扉の隣のFIX窓から光を採り込むように設計している
玄関ドアを開けるとモザイク柄のウッドパネルがお出迎え。無垢フローリングに合わせて建具もすべて無垢材を使用している
玄関ドアを開けるとモザイク柄のウッドパネルがお出迎え。無垢フローリングに合わせて建具もすべて無垢材を使用している

Oさんが希望したのは、家族がリビングでゆったりくつろげる平屋。メンテナンス性を考えて採用したスギ板張りの外壁、断熱性があり肌触りもいいスギ無垢フローリング、コストバランスで選んだチャフウォールの内装材など住宅性能を重視して選んだ結果、完成したのが自然素材をふんだんに使用した住み心地のいい家でした。

廊下を隔てて寝室と3人それぞれの子ども部屋を配置。東面の窓から朝陽が射し込み、視線が外へ抜けて気持ちがいい
廊下を隔てて寝室と3人それぞれの子ども部屋を配置。東面の窓から朝陽が射し込み、視線が外へ抜けて気持ちがいい
将来を考えて子ども部屋はあえて小さめに。暮らし始めると自分の部屋よりリビングで過ごす時間が多いそう
将来を考えて子ども部屋はあえて小さめに。暮らし始めると自分の部屋よりリビングで過ごす時間が多いそう

夏も冬も心地よく過ごせる
家計と環境に優しい家

玄関に入ると感じるのは自然素材が醸し出す温もり。リビング・ダイニングは光をたっぷり採り込む大開口が開放感を演出しています。ガレージからつながるパントリーとキッチン、キッチン横の洗濯機などスムーズな動線に「毎日の家事が楽になりました」と奥さんも大喜びです。

廊下の東面から寝室とリビングを望む。寝室・子ども部屋はセルフ塗装を行った
廊下の東面から寝室とリビングを望む。寝室・子ども部屋はセルフ塗装を行った
ダイニングのデザインウォールは、現場で木材をカットして1枚ずつ張り合わせて造作し、Oさんご家族で塗装を行った。裏手のインナーテラスは、ダイニング・キッチンと回遊動線で結ばれている
ダイニングのデザインウォールは、現場で木材をカットして1枚ずつ張り合わせて造作し、Oさんご家族で塗装を行った。裏手のインナーテラスは、ダイニング・キッチンと回遊動線で結ばれている
キッチンと洗面脱衣室、浴室を一直線で結んだ家事ラク動線。Oさんの希望で入れたミーレの食洗機に奥さんも「付けて良かった」と大満足
キッチンと洗面脱衣室、浴室を一直線で結んだ家事ラク動線。Oさんの希望で入れたミーレの食洗機に奥さんも「付けて良かった」と大満足

パッシブデザインを取り入れた高断熱・高気密の家は、エアコン1台で夏は涼しく冬は暖かい空間。どの部屋も一年中快適に過ごすことができます。また、カーボンニュートラルを意識して搭載した6kWの太陽光発電パネルによって、光熱費は大幅に削減。「まだ夏と冬を経験していませんが光熱費の収支が楽しみです」とOさんは期待を寄せます。

スギの無垢フローリングが肌に心地よいリビング・ダイニング。無塗装の予定だったフローリングは久田代表の提案を受けてセルフでオイル塗装を行った。「結果的に塗って良かったです」とOさん
スギの無垢フローリングが肌に心地よいリビング・ダイニング。無塗装の予定だったフローリングは久田代表の提案を受けてセルフでオイル塗装を行った。「結果的に塗って良かったです」とOさん
テレビボードの裏に設けた書斎スペース。家族の声が届きつつこもり感があり、娘さんが一番使っているそう
テレビボードの裏に設けた書斎スペース。家族の声が届きつつこもり感があり、娘さんが一番使っているそう

きゅうでん建築が最も大切にするのは「快適」であり、家族が長く安心して暮らせる家です。「一生に一度の家づくりなので、120%の価値が出るように提案・施工を行っています」と久田代表。高い住宅性能を実現できるのは、高い施工技術があってこそ。リビングでくつろぐOさんの笑顔が満足度の高さを物語っています。

きゅうでん建築は本当に仕事が丁寧で、分からないことはいつも納得できるまで説明してくれたので、安心してお願いできました。押し付ける提案がなく、必要な部分は「こういうふうにした方がいいですよ」とアドバイスをいただきました。施主支給が多かったのですが、まったく嫌な顔をされず快く受けていただいた点も良かったです。(ご夫妻談)