「家と庭をつなぐ大切なツールのひとつ」として、豊かな薪ストーブライフを提案する芽室町の薪ストーブ専門店「十勝煖炉」。庭づくりのプロフェッショナルである造園業を母体とする同店ならではの美しい庭に建つショールームには、薪を焚く暮らしを屋内外で楽しむヒントがいっぱいです。
薪ストーブは庭と家を
つなげてくれる大切なツール
十勝・帯広を中心に造園土木業を営む髙田浩樹さんは、地場の自然の美しさを存分に生かした庭づくりに定評があり、道内外から問い合わせがくる実績豊富な庭屋さんです。
庭づくりを手がけたお客様の多くが薪ストーブを導入していたことから、次第に興味・関心を募らせていったという髙田さん。「十勝では、庭で焼肉やBBQを楽しむ文化が根付いていて、家族や友人で火を囲むのが日常の光景です。こうした特性のある十勝で、薪ストーブは“火を焚く”という行為を通じて、庭と家をつなぐ大切なツールになるのではないかと考えました」と話します。
縁があって知り合った薪ストーブの輸入販売会社エープラスから代理店の誘いを受けた髙田さんは、二つ返事で快諾。2019年に同社の正規ディーラー店として「十勝煖炉」を芽室町にオープンしました。
実際に薪ストーブを使ってみた髙田さんは、「暖房機器としての暖かさや、薪ストーブを使った料理のおいしさは想像以上。一度使うと手放せなくなります」と、その魅力にほれ込んでしまったそう。庭づくりも薪ストーブも、暮らしにあえてひと手間を加えることを楽しむもの。「庭づくりを希望するお客様のご自宅に薪ストーブが置かれている理由がよく分かりましたよ」と笑顔を見せます。
自然に囲まれたショールームで
屋内外での火のある暮らしを体感
「十勝煖炉」は、小川が流れ、道東の木々や花々が美しく生きる「ミーナの庭」と名付けられた豊かな庭の一角にあります。同社の事務所がショールームを兼ねていて、実演機であるIRON DOG(アイアンドッグ)Nº06の豊かな炎が、お客様を迎えます。「アイアンドッグを初めてみたときの感動は、忘れることができません。こんなストーブがあるんだ!と一目ぼれして、ショールームの実演機に選びました」と髙田さんはNº06への思い入れを語ります。
庭づくりのプロである十勝煖炉には「美しい庭が似合う家を建てたい」と、家づくりそのものの相談に訪れる方もいます。「仕事柄、紹介できる建築会社もあり、ひとつのプロジェクトとして、家・庭・薪ストーブをトータルで計画できます」と髙田さんが話すように、庭や薪ストーブを含めた全体的な住環境の提案も、十勝煖炉の大きな魅力のひとつ。
「薪ストーブに薪棚は必須ですよね。薪の搬入や普段薪ストーブを使う際の動線など、薪棚まで含めて庭づくりを考えることが大切だと思っています」と、暮らしやすさを考慮した家と庭との調和を意識して、薪棚の位置や住まいのデザインを検討することの重要性を説きます。
「“庭と暮らす”が庭屋としての私たちのコンセプト。ここに“火と暮らす”が加わることで、私たちの毎日はもっと豊かになります。このショールームで、私たちが提案する暮らしの心地よさを感じ取っていただければ嬉しいです」。
ポイント1
庭で“火のある暮らし”をイメージ
十勝煖炉では、道内で唯一オランダ製のBBQグリルのOFYR(オフィア)を実演機として導入しています。季節を問わず、テラスや庭で使える本格グリルなので、家族や友人たちとBBQをするだけでなく、シェフを招いてガーデンパーティーを開くなど、ひと味違う使い方も楽しめます。現在、庭にはサウナハウスを制作中。BBQグリルやサウナハウスなど、屋外で薪を焚くさまざまな暮らしのシーンを体感できます。
ポイント2
取り扱い機種を厳選し、ストーブ選びをサポート
ショールームでの展示は、アイアンドッグとワムの2大ブランドに厳選。特に実演機であるアイアンドッグNº06は、事務所で過ごす時間が多い髙田さんにとっては暮らしの一部といってもいいほどに使い込んでいます。調理用ストーブとしても活用しているので、オールシーズンにわたって火を入れていて、薪ストーブへの愛情もひとしお。使い込んでいるからこそ実体験として分かるメリット、デメリットを含めて、薪ストーブライフを丁寧にアドバイス、サポートします。
ポイント3
豊かな自然の中で薪ストーブライフを体感
「ミーナの庭」と呼ばれるこの場所には、野鳥やリス、時には鹿も美しい庭に誘われてやってきます。窓の向こうに広がる豊かな庭から聞こえる鳥のさえずりや、薪ストーブの薪がはぜる音など、十勝煖炉で体験できるのは、薪ストーブがもたらすかけがえのない至福のひととき。自然とともに暮らす理想の薪ストーブライフに触れることができる空間です。
暮らしにひと手間を加えることを楽しむ「庭のある暮らし」と「火のある暮らし」。スイッチひとつで事足りる時代ではあるけれど、あえて時間や手間をかけることで育つ愛着や流れる時間はとても贅沢なものです。
「薪ストーブの大変さを、デメリットと感じる人もいるでしょう。薪の調達や持ち運びなど、快適な暖かさを得るためにはそれなりの労力も必要ですが、手間ひまをつらく感じてしまうのは本末転倒です。楽しめるように、その負担を和らげるのも私たちの仕事です」と髙田さん。例えば、冬の備えに薪をついつい積みすぎて、庭の景観が損なわれてしまうことがないようにと、薪が減ったらその都度積んでいく灯油のような配達サービスを現在検討中だそうです。
春夏秋冬、家と庭で薪を焚く暮らしが体感できる十勝煖炉。豊かな庭に囲まれたこのショールームで、理想の暮らしを叶える薪ストーブとの出会いが待っているかもしれません。