お母さんが亡くなり、実家に暮らしていたお父さんとお兄さん、そしてご夫妻に3人の子どもたちという、2世帯7人が同居することになったKさんご一家。実家を建て直そうとしたものの、土地は家の背後に裏山が迫り、土砂災害警戒区域に指定されていて大規模な土木工事が必要となるため、新築は不可能な難条件でした。
そこで、既存の住宅を活かした全面リノベーションを考えましたが、地元では対応できる工務店が見つからず、範囲を広げて探すことに。何社か断られながら、やっとたどり着いたのが、十勝にある佐虎建業でした。「厳しい土地条件、しかも地方なので、なかなか対応してくれる会社が見つかりませんでした。その中で、リノベーションが得意な佐虎さんが快く引き受けてくれたのは、本当にありがたかったです」と、Kさんは当時の苦労を語ります。
数多くのリノベーションを手がけてきた佐虎建業。これまでリフォームの際に過去に建てられた家の問題点をつぶさに見て、時には欠陥住宅のフォローや修繕も請け負ってきました。その中で「安かろう悪かろうでは喜ばれない。目先の安さより、将来を見据えた耐久性やランニングコストなど、高性能な家を最初からきちんと納得いただける形で提案することが、住む方の幸せにつながる」と実感。「建てて10年目に喜ばれる住宅」をコンセプトに家づくりを進めています。
完成したのは、7人家族全員が快適に暮らせる家です。1階には家族そろって食事ができるダイニング・キッチンと、お父さんたちが主に使うメインリビングと各個室。2階は3人の娘たちが気兼ねなく遊べる広い子ども部屋とセカンドリビング、夫婦の寝室を確保。家族全員が集うスペースと、それぞれが過ごせる個室を分け、程よい距離感で同居できる間取りとなりました。長期優良住宅仕様で性能面も安心、補助金も受けられました。
「義母が亡くなり男所帯で、以前は毎日のように様子を見に通っていたんですが、同居して義父を近くで見ていられるので安心しています。孫と遊べるのも嬉しいみたいですよ。大工さんがとにかくいい人で、工事中にいろいろお願いしても柔軟に対応してくれたんです。家事動線も効率的で使いやすいおかげか、夫がよく手伝ってくれるようになりました」と安堵する奥さんです。