北海道余市町・Hさん宅
家族構成/夫婦30代、子ども2人
薪ストーブ/[hearthstone] Heritage 8024 TruHybrid
設計・施工/TALO札幌・(有)ノースランドログホームズ
輸入/(株)TALOインターナショナル
住宅地の一角に建つ大きな三角屋根の木の家。ウッドデッキ前には玉切りの丸太が積み上げられています。この家に暮らすHさんご夫妻は、結婚後早めにマイホームを持ちたいと考えていました。
イメージは、薪ストーブと木が心地よいニセコのコテージ。「いろいろ見すぎて普通の家では物足りなくなってしまって(笑)。木を生かした家で、薪ストーブも置きたい。そう考えて選んだのがログハウスでした。自然が身近なここでの暮らしにもぴったりだと思いました」とHさんは話します。
家づくりのパートナーに選んだのは、30年以上にわたってログハウスを手がけ、高い専門技術を有するノースランドログホームズです。「構造的に間取りの融通が利かないログハウスも多い中、自由度の高い設計ができる点が一番の魅力でした。要望に柔軟に対応してくれる杉本社長の人柄と薪ストーブの施工実績の豊富さも決め手でしたね」。
住まいとして思い描いていたのは、薪火を囲みながら楽しい時間を過ごせる開放的な暮らしの空間です。2階の天井まで角ログで仕上げた新居のリビングは上部が大きな吹き抜けになっていて、家のほぼ中央に薪ストーブが設置されています。住宅性能の高さも手伝って、これ1台で真冬でも家全体が暖まります。
機種はハースストーン社製「ヘリテイジ」のハイブリッドシステム搭載タイプ。燃焼効率の良さと、ソープストーンならではのデザイン性や感触のやわらかな暖かさが気に入っているといいます。程よい火加減で煮込み料理やピザがおいしくできるこの薪ストーブは、冬の食卓でも大活躍。近所に住む友人家族も集まって、薪火のまわりには笑顔が絶えません。高性能な木の家で始まった念願の薪ストーブ生活を、家族みんなで満喫しています。
DATA
◆家のこと
構造規模/木造(丸太組工法)・2階建て
延床面積/149.93㎡(約45坪)◆薪ストーブのこと
機種/ハースストーン[ヘリテイジ8024ハイブリッド]
炉台/ハースクラシックス[オリンピックグレー]
炉壁/アイアンついたて(可動式)
役割/主暖房(補助暖房にFF式灯油ストーブ)
使い方/朝着火して、熾火状態で就寝
使用期間/10月中旬~4月初旬
メンテナンス/年に1回予定(専門店へ依頼)◆薪のこと
ひと冬あたりの使用量/7㎥ほど
使用樹種/ナラ材、リンゴ材、クルミ材、シラカバ材、マツ材
調達方法/近隣の知り合いからもらう、予備のストックは専門店からも購入PLAN
薪ストーブが主暖房のHさん宅では、玄関のアプローチを兼ねた大容量の薪棚を設置。厳冬期にあまり外へ出ずに薪を補充しやすいよう、数日分の薪が置ける広めの玄関や土間を設けた。
owner’s voice
余市で生まれ育ったので、海が身近な遊び場。仲間と浜で焚き火をするのが夏の楽しみで、冬でも同じように家で炎を眺める暮らしをしたいと思ったのが、薪ストーブを採用した大きな理由です。この機種は、薪ストーブのイベントで見て一目ぼれしました。一度本体が冷えると温まるのに時間がかかりますが、蓄熱性が高くて暖かさが長続きします。僕がかつて焚き火で火の怖さや大切さを学んだように、子どもたちにも薪ストーブのある暮らしの中で、いろんなことを感じてほしいと思っています。薪ストーブに火が入る時期になると、うちは近所の焚き火仲間のたまり場に。ストーブ料理が楽しくて、前日から塊肉の煮込みを仕込んでもてなすこともあるんですよ。この家を建ててから、冬が待ち遠しくなりました。(Hさん談)