宮城県石巻市・Kさん宅
家族構成/夫婦30代、子ども2人
薪ストーブ/[Brunner]IRON DOG Nº07
設計・施工/ヒノケン(株)
キャンプなどのアウトドアが趣味で、焚き火にも慣れ親しんできたKさんご夫妻。新居に薪ストーブを導入した理由を、「火のある暮らしの心地よさを家の中でも感じたいと思ったから」と語ります。もう一つの大きな理由が、東日本大震災の際にライフラインが途絶えた経験をしたこと。「薪ストーブなら、いざというときでも暖がとれますし、調理ができるのも大きな魅力だと思いました」。
石巻の市街地からほど近い田園地帯に立つ、地元工務店のヒノケンが手がけたKさん宅。リビングに足を踏み入れると、ドイツ・ブルナー社の「アイアンドッグNº07」が目に飛び込んできます。この機種を選んだ決め手は、ドイツ製ならではの造りの丁寧さと、燃焼効率の良さ。そして何よりも心惹かれたのが、家のどこに置いてもしっくりとなじむシンプルな形状だったといいます。
薪ストーブの設置場所については、階段や小屋裏空間を通して2階まで暖かさが行き渡るよう考慮されており、また、土間を介した薪の搬入動線も計算されています。中でもヒノケンがこだわったのが、LDKのどこからでも美しい炎を楽しめること。「キッチンに立ったとき、窓の外の景色と薪ストーブが同時に目に入るのが気に入っています。料理も楽しくなりますね」と奥さんも大絶賛です。
入居が春先だったため、日常的な使用はこれからですが、試運転の際に「体の中からじんわりと暖まる感じが、エアコンなどの温風式暖房とは全然違う」と、ご夫妻ともども即座に薪ストーブの良さに気づいたそう。「早く本格的に使ってみたくてうずうずしています。大好きなキャンプにもなかなか行けないご時世なので、家で薪ストーブの炎を眺めながらアウトドア気分を満喫したいですね」と、冬の到来を心待ちにしているご様子でした。
DATA
◆家のこと
構造規模/木造(在来工法)・2階建て
延床面積/154.02㎡(約46坪)(車庫含む)
◆薪ストーブのこと
機種/ブルナー[アイアンドッグN⁰07]
炉台・炉壁/30㎝角石調タイル
炉壁/札幌軟石
役割/主暖房(エアコン併用)
使い方/帰宅後に着火して寝る前に消す
使用期間/11月~4月
メンテナンス/年に1回程度(専門業者へ依頼)
◆薪のこと
ひと冬あたりの使用量/3~4㎥
使用樹種/ケヤキ材ほか
調達方法/森林組合より1度に薪棚がいっぱいになる分量を購入PLAN
高断熱・高気密施工に加え、薪ストーブ自体の性能も良いため、家全体がムラなく均一に暖まる。置き場所はLDKのどこにいても炎が目に入るよう配慮。
owner’s voice
「アイアンドッグ」を取り扱っている薪ストーブ屋さんをヒノケンに紹介していただきました。設置もお任せしましたが、薪ストーブ屋さんはもちろんのこと、ヒノケンも薪ストーブの施工実績が豊富なので、安心して委ねることができました。リビングに鎮座する薪ストーブを見て、家の雰囲気にぴったり合っていてかっこいいなとしみじみ感じる毎日です。今は早く冬が来ないかなと楽しみで楽しみで。この冬はピザや煮込み料理、ローストビーフなどのストーブクッキングにチャレンジしてみたいですね。また、もう少し子どもたちが大きくなって余裕ができたら、広い庭で一緒に薪割りにも挑戦したいと思っています。(奥さん談)