Yさん宅はもともと1階が親世帯、2階が子世帯の二世帯住宅。ご両親が施設に入居することをきっかけに、築20年が過ぎた住まいを思い切ってリノベーションすることにしました。「情報収集をしているうちに、木の家への憧れが出てきました」というご夫妻。無垢材を扱う会社を中心に検討する中で、一番しっくりときたのが多田工務店でした。



多田工務店は、ずっしりとしたモルタル調の外壁仕上げや、爽やかでやわらかな雰囲気をまとう南欧風のデザインが評判の地場に根付いた工務店。お客様と一緒に細部まで話し合い、高級服の仕立て屋ビスポークのようにライフスタイルにフィットした家づくりをモットーにした同社の姿勢に、「代表の夛田さんは気さくで、私たちの話にもしっかりと耳を傾けてくれました」と奥さんも安心。相談しやすい関係性の重要さを改めて実感できた嬉しい出会いだったと振り返ります。
完成したYさん宅は、上下階とも床は無垢材、天井や内壁はすべて天然素材の塗り壁材を使用。1階は床暖房を採用し、真下にあるガレージからの冷気を防いでいます。2室あった和室は1室だけ残して仕切りを取り払い、本来の広さを生かした開放的なLDKに刷新。南側に新たに窓を設けることで明るさも確保しました。


壁付けだったキッチンは対面式に変更。「造作キッチンの使い勝手の良さやモザイクタイルのかわいらしさが気に入っています」と奥さんは笑顔です。造作はキッチンだけに留まらず、リビングの収納カウンター、カーテンのレールカバー、巾木など細部まで自社製。「大工がいる工務店」ならではの職人技が随所に光ります。


また、2階への階段は玄関からリビングへと位置の変更をすることで、上下階の移動をスムーズに。これまで暮らしの拠点だった2階は、キッチンを撤去してYさんの趣味部屋を設けたり、洋室とリビングをつなげてゆとりのある寝室にするなど、ご夫妻のプライベートをメインとする空間になりました。奥さん希望のバルコニーも新設。明るい陽の光を感じながら、鼻歌混じりで洗濯物が干せるこの場所も、居心地の良い場所です。
呼吸するたびに心が弾むような自然素材に包まれながら、住み慣れた場所で始まる新たな暮らし。憧れだった無垢床は足触りも心地よく、「開放的で家にいるだけでリラックスできますよ」と笑顔で話すYさんご夫妻でした。