自然素材を使った
明るくシンプルで機能的な家
家の中心部に設置された明るい階段を上がると、街路樹のグリーンがまばゆいばかりに目に飛び込んでくる開放的なリビングが広がるIさん宅。思いどおりの家づくりができたと語るIさんご夫妻が家づくりを決意した背景には、コロナ禍による結婚披露宴の延期などがありました。もともとIさんが学生時代から建築材料や家づくりに興味を持っていたことも後押しとなり、結婚2年目での家づくりがスタートしました。
2階にリビングを配置したのはIさんのご実家も同様で、かねてからの希望でした。土地探しも2階リビングが可能であることが前提。条件に見合う敷地が見つかり、スムーズに着工へと進みました。
ご夫妻が希望した2階LDKは、大きな三角屋根の形状を活かしたボリューム感たっぷりの大空間。どこからでも全体が見渡せる爽快さに満ちています。ナラ無垢フローリングやカラマツなどの自然素材は、シンプルでナチュラルな白を基調とした空間を引き立てます。
南側に大きな窓がなくても
明るく光が抜けていく間取り
階段を挟んで、リビングとスキップフロアのダイニング・キッチンが配置されているIさん宅。この大空間のLDKを、南側の高窓から入る陽射しが明るく照らします。そしてその光は、リビング北側の大きな窓へと抜けていきます。ダイニング・キッチンをスキップフロアにしたことで、リビング窓からの採光は玄関ホールまで届きます。
この窓配置は、正面(南側)に隣家があり、裏手(北側)に街路樹と幹線道路がある敷地の特徴を活かしたものです。「2階リビングというプランで、敷地を見たときすぐにアウトラインが浮かびました」と澤田さん。
Iさんの希望で階段の踏み板や作業机・カウンターなどには、年を経るごとに赤みが増すカラマツ積層合板を使用。リビングから続く畳エリアの上部には、屋根勾配を活かし、ロフトも設えました。手すり部分に埋め込まれた照明はガラス板を何枚も重ね、断面の美しさも楽しめるようにするなど、間取りから細部にまでこだわった家づくりができたことに、Iさんも満足のご様子。これからの幸せな暮らしが目に浮かぶようです。
実家と同じ2階リビングの家がいいと希望しての家づくりのスタートでした。建築や素材、家づくりには学生時代から興味があり、ずっと家を建てたいと思っていたんです。木目や木の断面の美しさが好きで、アクト建築工房で建てた知人宅を訪れたとき、施工の丁寧さやインテリアのセンスから「ここだ」と思いました。素材などについてのこだわりも、澤田さんと共有できるのが嬉しくて、いい家づくりができました。引き渡し後の今も毎日アクト建築工房のブログをチェックしています。(Iさん談)