動線計画と造作にこだわり
暮らしやすさを追求
姫路市で教員をしていた奥さんは、2011年にNさんと結婚。その7年後、清水町で酪農業を営む奥さんのご両親の仕事を手伝うため、家族でUターンしました。「高齢の両親の先々のことを考えて、家族で実家に引っ越しました」と奥さん。帰郷後、母屋暮らしをして2年が経ち、子どもたちも大きくなったことから、敷地内で新築を決意しました。
主にインターネットで新築の依頼先を探していたご夫妻の目に留まったのが、とかち工房でした。「ホームページで見たとかち工房の大きな窓のある家が気に入って、新築を依頼しました」。そう語る奥さんは、農家玄関から洗面、水まわり、キッチンへのスムーズな動線を希望。また、とかち工房らしい大きな吹き抜けと開口、造作家具を採用したいと伝えました。「打ち合わせの席で、できないと言われたことがないのも嬉しかったです。家づくりを安心してお任せできました」。
住む人を思いやる心が
伝わる造作と空間
秋が深まるころ、Nさんが雑木林を切り拓き整備した230坪の土地に新居が完成。1階はLDKと水まわり、吹き抜けでつながる2階にはロフトを設けた子ども部屋とウォークインクローゼットを備えた寝室をレイアウト。リビングに設けた大きな開口からは隣接する牧草地の緑が一望できます。「大きな吹き抜けがあって、窓が多いのに、暖かくて結露もありません。冬も天気が良い日は窓からの陽射しだけで室内がちょうどいい温度になるんですよ」とNさん。
生活の中心になる1階には、奥さんの希望どおり農家玄関から水まわり、表玄関へとつながる裏動線が確保され、家事もしやすくなったそう。またLDKや洗面台、子ども部屋などにはパイン材やタイルを用いた造作が随所に施されました。「タイルやカーテンのセンスの良さ、収納や造作の丁寧な仕上がり。家の隅々にまで住む人を思いやる気持ちが伝わる、とかち工房の誠実な仕事に感動しました」と、奥さんは嬉しそうに話してくれました。
僕は姫路出身ですが、学生時代から趣味のスノーボードを楽しむため、年に2、3回は冬の北海道に来ていました。気候の厳しさは既に知っていたつもりでしたが、清水町で暮らしてみて冬の西風の強さには驚きましたね。とかち工房はこの土地の気候風土を熟知していて、建物の向きや玄関、物置の扉の配置などを的確に決めてくれました。おかげで冬に玄関先の吹き溜まりに悩むことはありません。改めて地域の工務店の良さを実感しました。(Nさん談)