23年間、横浜市で工務店を経営してきたAさんは「家族とともに心豊かな暮らしを楽しみたい」と、リタイアを決意。その舞台に、息子さんが学生生活を送った帯広市を選びました。そして、息子さんがお世話になった酪農家の紹介でとかち工房を訪ねることに。「手仕事を大切にする姿勢が自分の家づくりへのこだわりと共通していて、安心感を覚えました。十勝の気候風土、特に冬の厳しさは想像もできませんでしたので、新築の一切をお任せしたいと思いました」とAさんは語ります。

日高山脈の裾野、牧場や農地が広がる一角にあるAさん宅。三角屋根と煙突をいただく外観は、牧歌的な風景に溶け込むよう
日高山脈の裾野、牧場や農地が広がる一角にあるAさん宅。三角屋根と煙突をいただく外観は、牧歌的な風景に溶け込むよう
デッキを備えた玄関ポーチも、Aさんの希望を叶えたもの。暖かな時期は、薪割りや庭仕事の休憩スペースにもなる
デッキを備えた玄関ポーチも、Aさんの希望を叶えたもの。暖かな時期は、薪割りや庭仕事の休憩スペースにもなる

とかち工房のサポートのおかげで2018年秋には郊外の雑種地を取得、家づくりが始まりました。Aさんが思い描いていたのは、周囲の牧歌的な風景を室内から楽しめる開口を配し、薪ストーブを備えた大きなLDK3匹の愛犬がのびのびと暮らせる土間のある住まい。Aさんの理想を、とかち工房は一つひとつ具現化していきました。

玄関を開けると、3匹の愛犬のために設えた広々とした土間空間がある。今後はその一部を利用して、Aさんの趣味室として活用する予定
玄関を開けると、3匹の愛犬のために設えた広々とした土間空間がある。今後はその一部を利用して、Aさんの趣味室として活用する予定
玄関土間に隣接して、愛犬の手入れに便利な水場も設けた
玄関土間に隣接して、愛犬の手入れに便利な水場も設けた

201910月、Aさんご一家の第二の故郷となる住まいが完成しました。「タイルの仕上げや納まりの美しさなど、隅々まで丁寧な仕事が施された新居は、どこを見ても完璧。とかち工房の誠実な仕事に感動しました。また、冬でも室内は半袖で過ごせるほど暖かくて驚きました」と、Aさんは満足そうに語ります。

屋根なり天井が心地よい広がり感を演出するリビング・ダイニング。開口を連続して設けた眺めの良いLDKは、Aさんご夫妻のお気に入りのくつろぎスペースになった。壁に配したピアノは「子育ての思い出として」横浜から運んだもの
屋根なり天井が心地よい広がり感を演出するリビング・ダイニング。開口を連続して設けた眺めの良いLDKは、Aさんご夫妻のお気に入りのくつろぎスペースになった。壁際に配したピアノは「子育ての思い出として」横浜から運んだもの
グリーンのタイル壁をアクセントにしたキッチンも、造作仕様。シンクやガス台は、奥さんの使い勝手が良い高さに調整した
グリーンのタイル壁をアクセントにしたキッチンも造作仕様。シンクやガス台は、奥さんの使い勝手が良い高さに調整した
リビングには、蓄熱性の高いアメリカ・ハースストーン社のソープストーン張りの薪ストーブを設置。薪割りが移住生活の楽しみのひとつになった
リビングには、蓄熱性の高いアメリカ・ハースストーン社のソープストーン張りの薪ストーブを設置。薪割りが移住生活の楽しみのひとつになった

新居では、朝から除雪や薪割りなど家まわりの仕事に追われ、退屈している暇がないといいます。春には、手つかずの庭や菜園の整備も始める予定です。「とかち工房の誠実な仕事のおかげで、これからの人生を心豊かに過ごせる住まいができました」と、Aさんは笑顔で話してくれました。

バスルームの入り口には、大理石を配した造作洗面台がある。右手は、シャワールーム。ゆったりと設えた水まわりは暮らしにも潤いを与えて
バスルームの入り口には、大理石を配した造作洗面台がある。右手はシャワールーム。ゆったりと設えた水まわりは暮らしにも潤いを与えて
「湯船につかりながら、木々の緑や星空を眺めたい」という、奥さんの要望で実現した造作バスルーム。繊細なタイル使いもとかち工房ならでは
「湯船につかりながら、木々の緑や星空を眺めたい」という、奥さんの要望で実現した造作バスルーム。繊細なタイルづかいもとかち工房ならでは
木製サッシの大開口が設けられた2階階段ホールは明るく、開放的な雰囲気。ファサードのアクセントにもなっている
木製サッシの大開口が設けられた2階階段ホールは明るく、開放的な雰囲気。ファサードのアクセントにもなっている

家族構成:夫婦60代、子ども1
前居住地:神奈川県
住宅の設計・施工:(株)とかち工房