2020年、設立から20年を迎えたとかち工房。設立以来、十勝エリアを拠点に「暖かく、長く愛着を持って暮らせる住まい」を提案し続けてきました。時を経ても色あせない住まいの秘密は、性能の高さを礎にしたデザイン性の高さと、手づくりへのこだわりにありました。
古き良き時代の欧米建築をお手本に
とかち工房の住まいと聞いて、多くの人が思い浮かべるのが、クラシックな佇まいの洋風建築。それを象徴するのが、緩やかなアールを描くドーム天井や大開口を設えた開放的なリビング・ダイニングです。
20年の歴史の中でも、2018年に帯広市でドイツのノイシュヴァンシュタイン城をお手本に完成させた住まいは、その真骨頂ともいえる存在。とかち工房の家づくりを支えてきた棟梁を筆頭に塗装や建具、左官など、それぞれの職人の技量と経験を持ち寄り、現場で丁寧な手仕事を重ねて仕上げました。
重厚な意匠を施した建物を彩るインテリアは、同社の後藤薫社長とインテリアコーディネーターが担当。6mを超えるオーバル型のドーム天井には光さざめくシャンデリア、天地いっぱいに延びる窓には美しいドレープを描き出すカーテン。オーナーが幼い頃から憧れ続けた宮殿をそのままカタチにした住まいは、まるで古き良き時代の映画、名画の世界に迷い込んだようです。
設立以来、とかち工房ではスウェーデンやドイツ、ポルトガル、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、フランスなどへも研修に出かけ、本物に触れ続けてきたといいます。そうした見聞もまた、空間デザインの源となっています。
効率を優先しない手づくりで実現する空間性と居住性
夏暑く、冬は寒く、年間を通じて日照率が高い十勝。その気候風土に寄り添って快適に暮らせる家を、良質な材料と丁寧な手仕事でカタチにしたい。その想いを実現するため、とかち工房は確かな技術を持った職人や大工を大切にし、手づくりを徹底。住宅設備以外は、空間に合わせて一つひとつ図面を起こして造作し、美と機能を併せ持つ住まいをつくり続けてきました。
建具や収納家具、階段のみならず、玄関ホールから美しいアールを描いて2階へ続く階段、天井のシャープなモールやレリーフ、手すりの滑らかなカーブ、腰壁もまた、熟練の職人によって生み出されたもの。オリジナルデザインを起こして制作したステンドグラスを、建具や部屋窓に用いるケースも。さらに、カーテンや壁紙、照明、家具などもクラシックな意匠と調和するものを厳選しています。効率を優先しない手仕事主義と豊かな経験が、壮大な空間に華やかさを加え、他にはない重厚な空間をつくりだしています。
職人の息づかいが感じられるとかち工房の家は、家族の暮らしに磨かれて、さらに品格と味わいを増し、決して古びることはありません。住まうほどに愛着が湧く住まい。これも、とかち工房の住まいの魅力です。
豊かで楽しい家時間を紡ぐこれからの住まいを提案
新型コロナウイルスの世界的な流行は、これまでの生活スタイルを見直すきっかけになりました。家族の在宅時間が増えた今年、とかち工房では家時間をより豊かにするこれからの住まいを提案したいと、2020年7月、音更町にモデルハウスをオープンしました。
タイルを2色使いしたメンテナンスフリーの外壁と三角の小屋根が印象的な外観。玄関ポーチの前は多目的に利用できるカーポート
欧風デザインを基調にした住まいの中心は、とかち工房らしい6mのダイナミックな吹き抜けを設けたリビング、そしてホームパーティーが楽しめるゆったりとしたのダイニング・キッチン。それぞれのくつろぎ空間には容量たっぷりの造作収納も完備され、暮らしやすさへの配慮も万全です。職人の手仕事が光るリビング階段でつながる2階には、オーディオルームやアトリエ、書斎など多目的に使える個室やフリースペース、和室を備えて、趣味を楽しめる暮らしを提案しています。2×6工法に、スウェーデン製木製サッシを採用した高断熱・高気密の住まいは、厳冬期でもFFストーブ1台のみで家中が暖かです。
とかち工房ではこの冬、新たな暮らし方を提案する2棟目のモデルハウスがオープン予定。とかち工房の20年の技術と実績、お客様の声が凝縮された2棟の提案型住宅を巡り、その心地よさ、暖かさを体感してみてはいかがでしょうか。