住んでいる土地で育った木を家づくりに使うこと。それは、住んでいる場所の気候風土に合った健やかな暮らしの場をつくり、身近な地域のサスティナビリティに貢献することにつながります。またコロナ禍にあって家で過ごす時間の質が見直される今、長く心地よく暮らせる家づくりを考え始めた方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、北海道の木でつくる住宅「北の木の家」をご紹介します。
森が豊かな北海道
北海道の森林面積が、北海道の土地面積の約70%にもなるって、ご存知ですか?しかもその森林の約30%は、人の手で植えられた人工林です。人工林は「植える→育てる→伐採して使う→再び植える」というサイクルで成り立ちます。このサイクルが健全な森をつくり、環境の維持につながります。北海道の木を積極的に使う「北の木の家」は、森にとってのいいサイクルと、下の図のような地材地消から生まれるいい循環に貢献する家づくりです。
家づくりで活躍する「北海道の木」いろいろ
「北の木の家」ってなに?
「北の木の家」は、北海道木材産業協同組合連合会(道木連)が認定した、品質の優れた北海道生まれの木材を使って建てられた住宅です。「北の木の家」の認定はプランニングの段階から、家づくりの依頼先である設計・施工会社に相談するとスムーズに進められます。詳しくはこちらの「北の木の家」建築推進業者を紹介しているページをご覧ください。
【北の木の家・事例1】家族とともに豊かに育つトドマツの家
【北の木の家・事例2】暮らしをやさしく包む道産材のハーモニー
【北の木の家・事例3】家具も家も道産材で、森を感じる住まい
完成見学会で「北の木の家」を体感!
「北の木の家」は、木に関する豊かな知識と確かな技術のある設計・施工会社の手でつくられる安心・安全な住まいでもあります。そのことを家づくりをお考えの皆さんに、実際に目で見て体感していただけるよう、「北の木の家」見学会を定期的に開催しています。今年は全6回を企画。2020年12月に残りの2件も開催予定ですので、興味のある方はぜひこちらのサイトをチェックしてくださいね。
「北の木の家」見学会の会場例
道産材の家づくり費用を支援!
助成金申請の受付開始
道産材を使うことは、地域の健全な森林の維持につながるほか、木材の輸送エネルギーの削減やそれに伴うCO2排出量の削減(船とトラックを使って海外の木を運んでくるよりも、近くの山から切り出した木を運ぶほうがエコ)など、サスティナブルな環境づくりにさまざまな面から貢献します。とはいえ、建築コストも気になるところ。予算と見合わなければ選択が難しいかもしれません…。
そこでぜひ活用したいのが、道産材をふんだんに使った家づくりをサポートする助成金です。北海道木材産業協同組合連合会(道木連)は、2020年10月29日(木)より「道産建築材利用支援事業」の受付を開始しました。
これは道産材をより多くの道民の皆さんに使っていただくため、住宅や民間施設をつくる建築事業者に対して、道産建築材の購入費を助成するもの。住宅の場合は、1棟につき最大で100万円の補助が受けられ、家を建てる皆さんの建築コスト負担の軽減にもつながります。「道産建築材利用支援事業」の詳細は、下記サイト内の「お知らせ」をご参照ください。
◎北海道木材産業協同組合連合会(道木連)WEBサイト
http://www.woodplaza.or.jp/index.html
地元の木でつくった家は、不思議と暮らしにフィットして、ご家族の日々の暮らしを温かく包んでくれます。おうち時間を心豊かに健やかに過ごすために、北海道の大地に根ざした住まいづくりをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
<お問い合わせ>
◎北海道水産林務部林務局 林業木材課 利用推進係
TEL:011-204-5492
https://www.kita-smile.jp/kita-house/