今回ご登場いただくのは、札幌市で「価値ある住まいづくり」に取り組む（株）スター・ウェッジ取締役常務執行役員の工藤健悟さん。家族の暮らしを充実させる家づくりの基礎となる「予算」について、ケーススタディを交えて語っていただきました。

（株）スター・ウェッジ
取締役常務執行役員

工藤 健悟さん

北海道札幌市生まれ。大学を卒業後、札幌市の住宅メーカー勤務を経て、2013年に（株）スター・ウェッジに入社。一級建築士。家づくりを通じて家族が豊かになる一役を担いたいと、お客さまとの語らいを大切に創造力あふれる空間を追求し続けている

 

灯台下暗し！
見落としがちな資金計画のポイント

家を建てようと考え始めて、まず行うのが資金計画です。注文住宅の大まかな費用内訳は、土地購入費用と本体工事、付帯工事費、諸経費に分けられます。本体工事に付随するインテリアやエクステリアなど、建物で暮らすために必要な工事を行うのが付帯工事と呼ばれています。
　
インターネットが普及したことで、資金計画の予習をされて新築のご相談に見える方々が増えてきました。私たちも、プラン提案時に初めての事柄が多い資金計画について手厚く説明をさせていただいています。その打ち合わせの席で、皆さんが見落としがちと感じる部分も丁寧にご説明しています。

スター・ウェッジでは本体・付帯工事や諸費用、カーテン・照明類まで含めたご予算を提案しています。土地取得に関するさまざまな決まりや費用についても、分かりやすくご案内しています。私たちは資金計画という家づくりの入り口から時にお客さまの伴走役、時に道しるべになって、ゴールまでともに走り続けます。

生きた予算組みで家族の時間を豊かにする
くつろぎ空間を実現

私たちのもとには「自己実現したい」という想いを強く持ったご家族が多く訪れます。設計にあたる一級建築士が、そうしたお客さまの希望を反映した図面をおこして見積もりを作成し、お客さまにとってベストな住まいと資金計画をご提案しています。

近年の傾向として、オフタイムを大切にする共働きのご夫妻が「家族で過ごす時間をより豊かにしたい」と、ゆったりとしたLDKや住まいの中間領域であるテラスやバルコニーを希望されるケースが増えています。予算もそうした家族の共用空間の充実に充て、ゆとりを持たせたLDKの一角に子どものためのスペースを設置。その一方でかつては広さが求められた子ども室はコンパクトにまとめ、予算調整を行っています。ゆとりあるLDKでは、仕事を持つお母さんが家事をしながら、お子さんの勉強や遊ぶ様子を見ることができ、親子のコミュニケーションも充実したと好評です。

今年は春先からコロナウイルス感染拡大防止のため、家で過ごす時間が増えました。LDKとアクセスよく設えたテラスやバルコニーは、外出しなくても外を感じられる子どもの遊び場、セカンドリビングとして大活躍。また、中間領域が室内と一体となることで、伸び伸びと暮らすことができるとお客さまに喜ばれています。

限りある予算と広さを、何にどう使うか。私たちは、ご家族の暮らしがより充実したものになるよう、お客さまのこだわりにコストを的確に充てる「生きた予算組み」を心がけています。

豊かな経験と提案力、
確かな設計力が生む真の価値

家づくりは、ご家族の一大イベントです。住まいは目指すライフスタイルの実現を超え、ご家族の人生や暮らしまで大きく変えるものでもあります。また、多くの人にとって生涯で最も高価な買い物でもあります。それだけに、家づくりの楽しさを心から味わっていただきたい、後悔しない家づくりをしていただきたいと考えています。

その喜びと感動を分かち合うために、私たちはお客さまと理想の暮らし、空間についてとことん話し合い、考え抜きます。それはとてもエネルギーが必要なことですが、お客さまが納得するまで、私たちは向き合い続けます。時には、私たちの想定を超えた要望が投げかけられることもあります。そうした局面にも、これまでに蓄えた経験と設計力を生かし、空間の見せ方など、建物の骨格から考え直した新たな提案を繰り返します。

お客さまの想像を超えた新鮮な提案ができたとき、お客さまは「こうきましたか！」と、目を輝かせてくれるでしょう。何度も話し合いを重ねて、潤いのある暮らしを実現した住まいには、プライスレスな価値が息づいています。これこそが、私たちが目指すコストパフォーマンスの高い家づくりです。

2018年には、スター・ウェッジ品質をそのまま規格化した姉妹ブランド「FLAPT」を発表しました。私たちは多様化するニーズ、価値観に柔軟に対応できる用意を整え、これからもお客さまと完成の喜びを分かち合いたいと考えています。

Case.１ KEI-GAN・2020 MODEL HOUSE PROJECT

ガラスファサードを基調とし、垂直・水平方向の要素を直線的に整えることにより、洗練されたシャープな印象とした住まいです。LDKのバルコニーに面する部分はカーテンウォールで一体的な空間として、開放感と内外の連続性を持たせています。ガラスウォールによって囲まれたバルコニーは、プライバシー性と明るさを確保した、家族の憩いの場となります。

Case.２ CHO-BO

家族で楽しむことが出来る約15帖の屋上バルコニーのある住まい。バルコニーを中心としてL型に配置されたLDKは、ウォールナットとグレーを基調とした空間となっています。L型に配置した壁付けキッチンとカップボード、アイランドキッチンを組み合わせた広々とした空間は、家族とコミュニケーションが取りやすいプランとなっています。

Case.３ SEI-HITSU

静謐に満ちた洗練された美しさを持つコートハウス。コリドーと坪庭で構成されたアプローチの先に、白い壁と鏡面タイルの高級感あふれる約30帖のエントランスホールが現れます。楕円の吹き抜けが開放感を増す約40帖のLDKは、大開口から広々としたテラスを望むことができ、四季の移ろいを五感で感じられる上質な空間を演出しています。