関西で共働きをしていたAさんご夫妻。奥さんにとっては「夏涼しい土地で庭のある暮らしを満喫する」というのが、リタイア後の目標でした。ご夫妻が夢を叶える舞台として選んだのが、雄大な十勝岳連邦の裾野に彩り豊かな田園が広がる美瑛町でした。
2007年、廃業したペンションが売り出されているのをネットで見つけ、購入。「残されていた古い建物を別荘代わりに利用して、休暇のたびに田舎暮らしを楽しんできました」。8年ほど通ううち、地域の人々とのつながりもでき、ご夫妻は「リタイア後の生活にふさわしい住まいを実現したい」と、建て替えを決断。留守中の庭の管理を依頼していた造園会社の紹介で、芦野組に新築を依頼しました。
「冬の暮らしを快適にしたいという希望を、地元で住宅性能に定評のあった芦野組なら叶えてくれると思いました」と、Aさんは語ります。2019年11月、ご夫妻は新居へ引っ越し、本格的な田園生活がスタート。新居で迎えた初めての冬は、室内の暖かさに驚いたといいます。「気温がマイナス26℃になった日もありましたが、家の中にいるとまったく気付かないんです。芦野組の住宅性能の確かさを体感できました」と、Aさんは満足そうに語ります。
万全な性能の実現とともに、プランづくりにあたっては、購入の決め手となった十勝岳連峰を一望できるロケーションも住まいづくりに生かしたいと、Aさんは考えていました。「2階に生活機能を集約して、山とともに暮らすような家にしたいと思いました」。Aさんは建物の位置も山並みが最も美しく見える角度にこだわり、芦野組の担当者と何度も現地で打ち合わせをしました。「芦野組が私たちの要望を大切にしながら、プロならではの提案をしてくれたのも、とても嬉しかったです」。
奥さんは心置きなくガーデニングができるよう、1階に庭の出入り専用の裏玄関を希望。また、客間としても使えるフリースペース兼Aさんの書斎がある1階と、LDKや主寝室のある2階を結ぶホームエレベーター用のスペースも、将来に備えて確保しました。「新居の完成まで毎日、建物ができていくのを間近で眺め、大工さんと話をしたのもいい思い出になりました」と、奥さんは施工時を振り返って笑顔で語ります。
珪藻土の塗り壁、ナラ無垢の床を基調した空間は、周囲の緑や畑、山並みを採り込む開口が随所に設けられています。「室内に居ながらにして土地の自然を感じることができます。刻々と移ろう季節の彩りを、暮らしの中で見られるのが楽しみです」と奥さんは嬉しそうに話してくれました。