函館湯の川の電車通り沿いに建つ「Endeavour(エンデバー)」と、乙部町の「Guild Endeavour(ギルドエンデバー) 」は、ブリュワリーを併設したレストラン&バー。乙部町の水で仕込んだクラフトビールを中心に、道産の無農薬野菜や肉魚料理が楽しめる人気店です。
「エンデバー」は海鮮土産屋を、「ギルドエンデバー」は木工所倉庫をリノベーションしたもので、設計を担当したのはいずれも「フーム空間計画工房」。店内は、道南杉を中心とした木やレンガ、塗り壁など、フーム空間計画工房の家づくり技術を活かした佇まい。広葉樹を使ったテーブルやカウンター、札幌の木工作家によるオリジナル椅子など、北海道のひと・ものにこだわった空間になっています。
醸造家のみならず、フローリストやパン職人、珈琲職人などのスペシャリストがスタッフとして顔を揃える湯の川の「エンデバー」。最大で10種類のクラフトビールが楽しめるほか、提供メニューはもちろん、ガムシロップや化粧室に設置している消臭スプレーまで、すべて自家製という徹底ぶりです。
ガラス越しに醸造施設を見ながら、クラフトビールや薪窯で焼く本格ピッツァをはじめとした豊富な食事が楽しめるのは、乙部町の「ギルドエンデバー」。水、麦芽、ホップなど、100パーセント乙部産にこだわったビールづくりにも挑戦しています。
「乙部町の水を活かしたビールをつくる」という思いからスタートした両店と、「地元素材を利用した家づくり」を続けるフーム空間計画工房のコラボにより実現した店舗デザインには、地域資源のポテンシャルを活かすという信念と、ものづくり精神が息づいています。
→「Endeavour(エンデバー )」、「Guild Endeavour(ギルド エンデバー )」へのアクセス
Idea.1 質感を楽しむ素材づかい
道南杉をメインに、江別のレンガや塗り壁など、素材の質感や風合いを大切にした店内は、カジュアルの中に上質さがある居心地の良い空間。一枚板のカウンターや、造作テーブルは、厚沢部町の鈴木木材の広葉樹を使用。地元素材へのこだわりが、空間に温かみと深みをもたらしています。
Idea.2 空間にフィットするチェア
テーブル席の椅子は、札幌の木工作家の高橋三太郎さんによるオリジナル作品。板座とは思えない身体へのフィット感で、ついつい長居をしてしまう座り心地の良さが魅力です。カウンターのハイチェアは美瑛で地産材の家具制作をしているSLOPEのもので、真鍮の太鼓鋲で仕上げたデザインがアンティークな趣を演出しています。
Idea.3 船をイメージした店内
店名の「エンデバー」は、18世紀の英国人探検家・クック船長の船として知られる「エンデバー号」が由来。マリンランプや、乙部町の漁師から譲り受けたガラス製の浮き玉など、船や海をイメージしたものが、店内の随所に配されています。マリンランプは木やレンガとの相性も良く、暖かく心落ち着く光で店内を照らしてくれます。
おすすめMENU |
自家製スモークグリルチキンと自家製パンの盛り合わせ
皮目をクリスピーに焼き上げた伊達鶏の自家製スモーク。手作りジャムで楽しむパンの盛り合わせは、いずれもパン職人が焼き上げたものです。
シェフのおまかせ前菜盛り
シェフが選ぶ前菜盛り合わせは、ディナータイムの人気ナンバーワンメニュー。この日は自家製ピクルスや、キッシュなど全6品がお皿に並びました。
マルゲリータ
職人が薪窯で焼き上げる本格ピッツァは、同店の人気メニュー。イタリア産のモッツァレラチーズを使用したマルゲリータは、モチモチとした生地の食感も魅力!
ボロネーゼ
パスタはボロネーゼとボンゴレの2種類。写真は牛ひき肉の旨味がしっかりと楽しめる、コクのある絶品ボロネーゼです。
Endeavour(エンデバー )所在地:北海道函館市湯川町1丁目26-24 Guild Endeavour(ギルド エンデバー )所在地:北海道爾志郡乙部町字館浦686-2 |