Eさん宅の家づくりは、仕事上の都合から「期限に間に合うことが条件」でのスタートでした。数社のモデルハウス見学やプランの打ち合わせをするうち、時間的な条件に加えて「自分たちが本当に建てたい家はどんな家だろう?」と考えるようになったというEさんご夫妻。
間取りや建材の好み、インテリアなどイメージが定まってきたころに出会ったのが新濱建設でした。オープンハウスの帰り道、「今まで見た家の中で一番好き」と感じた奥さん。Eさんは、新濱社長と話していると「家を建てるのが本当に好きなんだな」と感じる瞬間があり、その仕事に向かう姿勢にとても共感したことも決め手になったそうです。
「リビングは正方形で、子どもたちがぐるりと走り回れる空間にしたい」「キッチンからリビング全体を見渡したい」など、断片的なリクエストは、徹底したヒアリングによってベストな形にまとまります。「とにかく、話をよく聞くこと。イメージの切り抜きや、簡単なイラストをいただくなど可視化できるものを参考にイメージを具現化します」と新濱社長は言います。
絶対条件だった期限にも間に合い、塗り壁のホワイトと無垢材のナチュラルな色を基調にした住まいが完成しました。建具や収納家具のほか、キッチンの背面収納・ダイニングテーブルに椅子までもが、新濱建設の職人の丁寧な造作によるもので、空間に統一感をもたらします。奥さんはキッチンに立つたびに、収納とパントリーの勝手の良さに感動し、訪ねてくる友人にも誇らしく話してしまうとか。Eさんは外から家に帰るたびに外気温との差に断熱・気密性の高さを実感し、「いい家だなぁ」と思うそうです。
高さ5mの吹き抜けがある勾配天井は、キッチンに立つ奥さんの視野を開放的にさせます。また、ラガーマンだったEさんは、学生時代のポジションがスクラムハーフ。ボールを持つと、つい上に投げてしまうクセが出ても高い吹き抜けの下では爽快感すら感じられます。
2階は、「リビングから上がる階段」という理想の間取りを優先することで、子どもたちがぐるぐると走ることができる、回遊性のある間取りに。アスリートの実例を基に、ウォールクライミングと雲梯を造り付け、どんどん動きが増す子どもたちは家の中でものびのびと身体を動かせます。
家族が寝静まったあと、吹き抜けの高い位置にある間接照明を眺めなら一息つくのがEさんの至福の時。育ち盛りの子どもたちが、いつか家につけるキズも、無垢材が「いい味」に変えてくれるだろうと思いを馳せます。