欧州のどこかの路地裏にあるような、ノスタルジックな店構えの&Eat. by SUUは、30代以上の女性に人気のカフェ。季節を楽しみ、暮らしに愛着の持てるような雑貨や家具を提案するセレクトショップSUUの新しい試みとして、2017年12月にオープンしました。

「SUUが提案する暮らしを、私たちは食で表現したいと考えています」と、フードディレクターの小林未那さんは話します。食べることが大好きだった小林さんは、OLからバックパッカーとなり、理想の味を求めて世界一周の旅に出たといいます。「西洋野菜の花のような美しさ。インドやモロッコの料理のエキゾチックな香りと賑わい。心と胃袋をインスパイアするものとたくさん出会いました」。そうした経験はカフェの空間づくりやメニューにも生かされ、SUUの端正な世界に遊び心と彩りを加えています。

「食と空間やモノ、出会いなどをつないで、新しいコミュニティ、生活文化をつくっていけたら…と思っています」。瞳を輝かせながら語る小林さんのこれからの目標は、週に一度の夜営業。ワインやクラフトビール、その味わいを引き立てる料理を提供したいと考えているそう。温かな灯りに包まれる夜の食卓は、また新しい暮らしの楽しみを教えてくれることでしょう。

→「&Eat. by SUU」へのアクセス

Idea.1 質感豊かな手づくり空間

築年数不明、という木造の建物をリノベーションした空間も&Eat.ならでは。オープンに先駆けてスタッフが2ヵ月かけて塗ったという壁は、ラフなコテ跡が良い味わいになっています。空間のアクセントになっているアイアンと木を組み合わせた棚やカウンター、コート掛け、テーブルは店舗用什器を手掛ける工房「スクールバス」による造作。古い建物と塗り壁、手づくりの造作が響き合う空間は、どこか懐かしく、心もほっこり和みます。

Idea.2 お皿と空間に華やぎを

手の温もりあふれる空間を彩る花々も、カフェの名物。天井や壁にはさまざまな種類のドライフラワーが吊るされ、テーブルには季節の切り花が可愛らしく生けられています。花のセレクトや生け込みは、花好きな小林さんが懇意にしている「フラワーリトル」に依頼しています。また、テーブルに供される料理も、彩り豊かな季節野菜をふんだんに使用。花を生けるように盛りつけられた華やかな料理は、目にも美味。季節の色、花に埋もれるような空間に身を預けるひと時は、日常を忘れます。

Idea.3 使って試せる「SUU」

店内で使用されている椅子や照明、食器、カトラリーなどの多くは、姉妹店「SUU」で扱う商品。手に取るだけでは分からない使い心地、実際の使い方をカフェで体感することができます。使用されている器や雑貨などは店内で購入もできます。小林さんのお勧めは、この秋からカフェのランチで使われているハサミポーセリン製お重型の器やインド製ビジョングラス。シンプルなフォルムに機能性と遊び心を加えた器は丈夫で、普段使いにぴったりです。

 

 おすすめMENU 

ローストポークと野菜のデリ

盛り合わせプレート

週替わりの季節野菜の総菜とメイン料理を組み合わせたランチプレートは、ヘルシーで彩り豊か。目と舌で季節を味わえます。

 

&Eat. by SUU

所在地:北海道札幌市中央区大通西16-1-27
営業時間:11:30〜17:00 (16:30ラストオーダー)
定休日:水曜日

アクセス:地下鉄「西18丁目」徒歩1分
URL:http://and-eat.jp/