マンション 築21年
仙台市・Iさん宅
家族構成/夫婦30代、子ども1人仙台市街地の賃貸マンション住まいだったIさんご夫妻。「高い家賃を払い続けるのも…」と持ち家を検討し始めました。譲れない条件が「職場に近い街なか」だったため、選択肢は必然的にマンションに。ありきたりな間取りの新築では満足できなかったお二人は、中古マンションを購入してのリノベーションをチョイスしました。
依頼の決め手は、コスパと人柄。
工事費は予算内の1,000万円以下に
中古マンションのリノベーションを選択したIさんご夫妻。工事費は1,000万円程度を想定していましたが、当初相談していた会社でお二人が希望する立地と広さのマンションのフルリノベーションとなると、1,000~1,500万円はかかると言われてしまったそうです。「高額な街なかの中古マンションを購入した上にその工事費となると、完全に予算オーバーでした」とご主人は振り返ります。
どうしたものかと思いつつ、物件探しをしていて出会ったリノベーション専門会社のCocoRenoに同じ相談をしてみたところ、「1,000万円以下でできる」との返答。「最初は信じられませんでしたが、話をするうちに代表の村上さんの誠実な人柄が伝わってきて信頼できるなと。紹介してくださったマンションも築浅で状態が良く気に入り、トータルで820万円と予算内に収まることもわかったので、お願いすることにしました」。
素材や設備などのこだわりをすべて叶えた完全な自由設計でありながら、CocoRenoが安価に工事を請け負うことができる理由は主に二つ。一つは資材や設備機器などを直接買い付けし、そのままの値段で提供していること。もう一つが間に業者の入らない分離発注方式を採用していることにあります。「お客様の喜ぶ顔を見るのが私の幸せ。中間マージンをなくし、楽しく自由、かつ適正価格でのリノベーションを信条にしています」と村上さんは語ります。
ラフなテイストに遊び心をプラス。
defaultな家から始まる楽しい暮らし
Iさん宅のリノベーションのテーマは「原点=defaultの家をつくる」。ご夫妻ともクリエイティブなお仕事をされているため、最初からつくり込みすぎないラフなテイストを大事にしました。イメージしたのは木をふんだんに使った工作室。「子どもが汚しても構わない、遊び心のある部屋にしたかったんです」とご主人は言います。
その希望に沿って、床にはオーク無垢、壁にはシナベニヤを採用。天井は解体したままのコンクリート現しにし、スチールの配管を這わせてアクセントとしました。木の温かみの中にインダストリアル感が宿る、まさに工作室のような趣。奥さんが一目惚れしたオールステンレスのキッチンや、お二人の憧れだった壁面収納も、部屋の「顔」として存在感を放っています。
間取りの面では、壁を取り払ってLDKをできるだけ広く確保。さらに空間を有効利用するため、小上がりスペースを設け、その下にオリジナルの床下収納を造作しました。また、ユーティリティと浴室の位置を入れ替え、キッチンからの水まわり動線もスムーズに。窓をすべて二重サッシにするなど、性能も格段に向上させました。
計画当初からの予算内で、思い描いていたとおりのリノベーションを実現させたIさんご夫妻。「これから私たち仕様にアレンジを加えていくのが楽しみです」と語るお二人の表情が満足感を物語っていました。
建築データ
□リノベーション面積
75.15㎡(約22坪)
□主な外部仕上げ
建具/窓:全窓インナーサッシ
□主な内部仕上げ
床/無垢フローリング、壁/クロス、天井/コンクリート現し
■工事期間
約2.5ヵ月
■工事費
820万円(税込)
■設計/施工
(株)CocoReno