健康住宅をつくる会みやぎとは、より健やかな住空間と環境にやさしい省エネ性能を備える住まいづくりを目指し、地域ビルダー・設備メーカー・建材資材メーカーなどが人的・技術的交流を通じて研鑽を重ねているネットワークです。活動のひとつである「新築住宅プラン提案コンペ」は今年3回目、施主にとっては複数社から同時にオンリーワンのプランを提案してもらえるまたとないチャンス。家づくりを検討中の方、必見です。
気候風土や文化を残しながら、地域性を尊重した健康住宅を提案
健康住宅をつくる会みやぎ(以下、健住会みやぎ)は2002年に発足、今年17年目を迎える団体です。発足当時、省エネ化は家づくりの大前提と位置付けられており、健康志向の高まりもあって自然素材への注目度も増加。各地で健康住宅に関する研究会や全国規模のサミットなどが開催されていました。元来、寒い東北で求められていたのは冬も暖かい室内環境。「もっと地元でも学びたい。仙台圏なら集まりやすい」と誕生したのが、健住会みやぎのネットワークです。
新会長に就任した菅原順一氏(菅原工務店代表)は、「この業界は一匹狼が多いと思われがちですが、お互いが協力し合うメリットはとても大きい。専門家を招いてのセミナーでは、いつも刺激を受けています」と会員の意識向上を実感。また、前会長の佐々木実氏(佐七建設会長)は、地元工務店だからこそ地域性が表れる提案をしていきたい。夏と冬で風はどう変わるのか、太陽光はどの方向や角度からくるのか、その土地の気候風土を重んじた家づくりの文化を残すことも大切」と強調します。
より良い提案のために切磋琢磨。実践的活動として新築コンペも
現在、健住会みやぎには宮城県をはじめ県外(山形県、秋田県、岩手県)も含めた37社が登録しています。勉強会やセミナーには、構造やプランニング、断熱、デザインなどそれぞれの課題に即した専門家を招聘。単発講義ではなく複数回にわたるシリーズ開催とすることで、徹底した知識や技術の修得を図っており、例えば省エネ・エコ設計の研究者である辻充孝先生のセミナーは過去10回以上も開催を重ねてきました。
さらに、修得したノウハウを活かす実践的取り組みとして、ぜひ注目したいのが「新築住宅プラン提案コンペ」の開催。今年で3回目となるこのコンペは、新築希望の施主に対して同会登録ビルダーが実際に新築プランを提案するというものです。同じ建設地、同じ予算、家族からの要望も同じという条件下でエントリービルダーが一斉にプレゼンテーションを行い、専門家や施主本人を含む審査員がグランプリ1点を選出。審査は気候特性、ライフスタイルの読み取り、躯体性能や断熱・気密性能、設備を含むエネルギー性能など全7項目の合計で評価されます。
家づくりを検討中の方、必見!コンペ参加の大きなメリット
2018年の第2回コンペでグランプリに輝いたのは、トレーニングルームを備えた2階リビングの家(提案/佐七建設)でした。敷地を十分に読み込んだ点や、約30坪のコンパクトな空間内に施主の要望をしっかり叶えた点など、全ての審査項目でバランス良く高ポイントを獲得。加えて、隣地の影響を受ける日照問題について動画で解説したプレゼン力も高く評価されました。「コンペではプレゼンも審査の対象なので、つくり手にとっては他社のアピールの仕方を知る貴重な機会でもあります。各社の本気の提案は、どれも内容が濃くてとても勉強になりますね」と菅原氏。
また、第1回コンペの施主Fさんは、「無料で一度に複数社の比較検討ができて、しかも完全オーダーメード。提案は各社それぞれ特徴があって、こんなにも違うのか!と嬉しい驚きでした。審査を通じて専門家からお墨付きをもらえるのも心強かった」と振り返ります。
つくり手にも施主側にも、双方さまざまなメリットが得られるこのコンペ。今年も間もなく応募者の募集が始まります。これから家づくりを始める方、エコで快適な健康住宅を建てたい方はぜひ応募してみてはいかがでしょう。
健康住宅をつくる会みやぎの「新築住プラン提案コペ2019がスタートしました。新築プランご希望の方を募集しています。土地やあなたのライフスタイルに合わせた住まいをテーマに、優良地域工務店の会員各社が腕を振るってプランをご提案します。宮城で新築を考えている方々のご応募をお待ちしております。
※応募条件などの詳細は、健住会みやぎのWEBサイトご覧ください。
<スケジュール>
・応募締切 8/31(土) ※応募者多数の場合、抽選となります。
・趣旨説明会 9/15(日)
・コンペ開催日 12月初旬(予定)
<申し込み専用フォーム>
http://kenjukai-miyagi.com/entry.html
<お申し込み・お問い合わせ>
健康住宅をつくる会みやぎ 事務局幹事 株式会社佐善工務店 佐藤
TEL.0223-32-1043 FAX.0223-32-8567