ロの字の形、広いリビング、外からの視線が気にならない空間というSさんの希望の家を建てるために必要だと思っていたのは200坪近い土地。SUDOホームに相談し探していましたが、街中ではなかなか見つかりませんでした。そんなときに紹介されたのが、100坪程の変形地。この土地を目いっぱい使えば、希望どおりの家ができるとの提案を受け購入を決めました。
そこに完成したのは、上から見ると「こぶしを握って少し開いたような」形の家。中庭を中心に、インナーガレージ、書斎、水まわり、広間、寝室が配されています。ガルバリウム鋼板がこの「こぶし」を覆い、外側から見えるのは採光用の小さな窓のみ。プライバシーが守られており、まさにギュッと閉じられた空間になっています。
しかし中に入るとその印象は一変。家族が一番長い時間を過ごす広間はなんと28帖の広さがあります。南側にある中庭とは大きな木製サッシを通じてつながっているので、視覚的にはそれ以上の広がりが感じられます。
実は奥さんの実家が10年前にSUDOホームで新築していて、キッチンから洗面台まで回遊式にまとめられた水まわりはそちらを参考にしたのだとか。ユーティリティでは洗濯物を干して収納までがその場で完結し、キッチンの並びには奥さんの希望で、パソコンを置ける家事デスクを設置。必要なものにはコンパクトな動線で手が届くため、使い勝手もいいです。ヘリンボーン風に木を組み合わせたキッチンの天井や、道南スギでインナーデッキ風に設えた庭前の床などが空間を適度に引き締めるアクセントとなっています。
設備関係という職業柄、Sさんがこだわったのが熱源システム。採用したのは、ガスで発電する「COREMO」です。売電が可能で、発電の際に余った熱は床暖房にまわすこともできます。これまでは古い一戸建てに住んでいたため、冬はストーブを焚いても寒かったと話しますが、はじめての冬に広い空間を持つ新居を暖めたのは床暖房とパネルヒーター。光熱費にも満足しています。
SUDOホームの建てる漆喰と木の家が好きで、10年ほど前から家を建てるなら同社と決めていたというSさん。イメージがまとまっていたことと、奥さんの実家という身近な場所に実例があったおかげで「家は数軒建てないと気に入ったものが建てられないと言いますが、1軒目で理想に近いものができました」と快適に日々を過ごしています。