体感型ショールーム「家づくりの森」が完成
ウチとソトの繋がりも重視した新しい空間
オフィスと打ち合わせスペース、そしてショールームが一体となったウンノハウスの本社社屋が、昨年12月、山形市内に完成しました。設計コンセプトは「森をつくろう」。敷地内に多くの樹木がレイアウトされ、まるで森の中に建物が佇んでいるかのようなつくりは、まさに『家づくりの森』といった趣です。ウンノハウスの家づくりのテーマである「強さ」「心地よさ」「らしさ」を体現したこの新空間から、「大好きな家」と「大好きな暮らし」を実現するための第一歩を踏み出してみませんか?
思わず中を覗いてみたくなる?
「森」の中に佇む新感覚の社屋&ショールーム
山形の地に根ざし、今年、創業60周年を迎えたウンノハウス。「60周年からの事業発展の弾みになるように」との思いから、このたび本社社屋が一新されました。何と言ってもまず目を惹くのは、その外観です。東側に山を望む国道13号沿いに建つ、スケールの大きな木造2階建ての建物。その周りを囲うように多種多様な樹木が植えられ、山との連続性を感じさせる『森』ともいうべき空間が演出されています。前面の外壁にあしらわれているのは地元・山形県産のスギ羽目板。地域密着を標榜する同社らしさの表れの一つといえるでしょう。
工法には、山形の気候風土の中で培ってきたオリジナルの軸組壁工法「エポック」シリーズの中でも、より断熱性能をアップさせた新商品「エポック-NX」を採用。また、建築基準法で定められた基準の1.5倍の耐震強度を備えており、災害への強さも折り紙付きです。さらに太陽光発電により社屋内の電気を賄い、不足分は買電する環境負荷の少ないシステムを導入するなど、可能な限りのエネルギーの自給自足(オフグリッド)を目指した建物となっています。
内部はというと、2階にオフィスルームやレクチャーホールなどの社員用スペースがレイアウトされているのに対し、1階は来客者のためのスペース。趣向を凝らした12の打ち合わせルームやVRルーム、ワンランク上の設備を揃えたオーダーメイドショールーム、さらにはキッズルームやティーラウンジまで備わり、家族でゆっくりと滞在できる雰囲気に満ちています。そして窓の外には四季折々の緑。『家づくりの森』という呼称がふさわしい、新感覚の社屋兼ショールームです。
「強さ」「心地よさ」「らしさ」を叶えるための
ユーザーにとことん寄り添う家づくりを
「美しいふるさとをデザインしたい」というミッションを掲げ、より良い住まいの実現のために技術開発・改良を重ねてきたウンノハウス。同社の目指す家づくりは「強さ」「心地よさ」「らしさ」というワードに集約されています。
「強さ」は、大地震や大津波が来ても倒れない強靭な躯体のこと。自然災害の多いこの日本で、家づくりにおいて最も大事なのは「人命を守ること」です。同社では耐震等級3を全棟標準とし、2以下の家はつくらないという「強さ」へのこだわりを貫き通しており、長年をかけて開発しつづけてきたのが、軸組壁工法「エポック」シリーズです。材料、接合部、基礎、トータルバランスを考え、最適なものを組み合わせてつくり上げた災害に強い家が、いざという時、大切な命を守ってくれます。
「心地よさ」とは、主に断熱性能のこと。夏は暑く冬は寒い南東北の地で、年間を通して心地よく過ごしてもらえるよう、窓の性能、壁・屋根・床に使う断熱材、換気システムなどを吟味。全棟最高ランク(等級4)の断熱性能を有し、国内最高性能の断熱性能を実現しています。
「らしさ」とは、オリジナリティのこと。担当設計士が初期段階から打ち合わせに同行し、ユーザーが建てたい理想の家を全力でサポートしてくれます。また、外壁・床材はもちろん、水まわり機器から照明機器、各種スイッチなどの細部にいたるまで、使える素材の自由度の高さも魅力。ユーザーの要望を最優先に、世界に一つの家をカタチにしてくれます。
こうしたウンノハウスの家づくりの全貌を知ることができるのが、『家づくりの森』です。次の週末、ぜひ新居の相談に訪れてみてはいかがですか。
設計者からのコメント
彦根建築設計事務所
彦根 明
Akira Hikone
新社屋のありようは、その時代における会社の姿勢や考え方を表します。設計依頼を受けてまずはじめに考えたことは『森をつくろう』でした。国道沿いに120台分の駐車場というプログラムに対し、看板など立てなくても『ああ、あの国道沿いに新しくできた森ね』と認識されるような場所になれば、ウンノハウスさんの『住宅は街並みをかたちづくる要素である』という精神を体現するような存在になります。自然の緑と調和し、静かな重厚感、建築の雄大なスケール、連続する構造物のリズムを表現することによって、ハウスメーカーとしての姿勢を表し、公園の文化施設のような存在になればと考えました。
エネルギー面では大きな屋根面に太陽光パネルを設置することで、現時点で可能な限りエネルギーの自給自足を目指しています。外壁や軒天井などには県産材を用い、耐震等級3以上を確保するだけでなく、部屋の用途によって大空間に対する木造架構の多様な可能性を示唆するような3つの構造形式を提案しています。
見どころいっぱいのウンノハウス
「家づくりの森」
point1 建築家の設計による洗練された空間デザインを堪能
『家づくりの森』の意匠設計を手がけたのは、東京・彦根建築設計事務所の代表を務める彦根明氏。多数の著書や受賞歴をもち、幅広い年齢層から支持を集める人気の建築家です。そんな彦根氏がウンノハウスの「美しいふるさとをデザインしたい」というミッションに呼応し、提案したのが「森をつくろう」というコンセプトでした。緑豊かな周辺環境に溶け込む『家づくりの森』は、明るく開放的、かつ静かな安らぎに満ちた空間。適材適所にあしらわれた森の樹木を想起させる3種類の架構が、外部の“森”とのつながりを感じさせてくれます。
point2 自然を感じながら、じっくり見学と打ち合わせを
吹き抜けのエントランスを抜け、渡り廊下の先にある打ち合わせスペースには、それぞれ異なるテーブルと椅子が配された12の打ち合わせルームのほか、キッチンやユニットバス、床材、ドアノブやカーテンまで備えるショールームスペースをレイアウト。また反対側には、既製品では満足できない人に向けたオーダーメイドショールームが。イタリアのスナイデロのオーダーキッチンや大理石の床、こだわりの照明などは必見です。全ての空間からは、周辺に植えられた樹木の“森”と、その奥に連なる山々を窓越しに眺めることができるのも魅力です。
point3 山の自然を再現した植栽も魅力 緑に包まれて過ごす週末
山形市の北部、国道13号沿いに建つ『家づくりの森』は、仙台からも山形自動車道で約1時間とアクセス良好。黒を基調としたスタイリッシュで雄大な建物の周りには、アオダモを中心にコナラ、アカマツ、ヤマザクラ、コハウチワなど多彩な木々が配され、季節によってさまざまな表情を見せてくれます。一見すると公園のようでもあり、文化施設のようでもある、不思議な存在感に満ちた『家づくりの森』を、次の休日のお出かけ先候補にぜひ加えてみませんか。緑に包まれた心地よい環境の中で、理想の家づくりをスタートさせましょう。