2018年は異常気象の年でした。大雪、西日本豪雨、台風、そしてあの猛暑の7月、Oさんご家族を快適に守ったのは、10帖用エアコン1台でした。
約46坪の室内を24時間約27℃に保ち、1ヵ月の電気代はなんと1930円、わずか1日62円で殺人的な猛暑から家族を守ったのです。Oさん宅の年間の燃費は、暖房16170円+冷房8849円でトータル25019円(QPEX計算)。ちなみに計算上では7月は3513円、それを大きく下回りました。それに5.9kWの太陽光発電パネルによる売電で、実際の電気代は月約5000~16000円のプラス、貯金のできるプラスエネルギーの住宅です。
それが実現できたのは、UA値0.33(Q値0.94)、C値0.4の高い性能があったからです。温水式蓄熱土間床暖房で、はじめての冬も寒さ知らずで快適に過ごされました(1ヵ月の暖房費は4000〜5300円)。そして、耐震等級は最高の3等級、省令準耐火構造で火災保険料も約半分で済む住まいです。
和モダン、大きな吹き抜け、趣味を楽しむスペース、大容量の本棚、どこでも快適パソコンワーク、茶室風小上がり和室、将来犬が飼えるなど、Oさんご家族の数々の夢もベストな形で実現しました。そして何より快適に暮らしながら、環境にも優しい生活が実現し「この家にして良かった」と言っていただけました。これからもそんな家づくりをお客様と一緒にしていきたいと思っています。
最後に〜Epilogue
Oさん宅は実は無冷房の家として設計された家でした。最初にお会いした時、超省エネルギーで低燃費で環境にやさしい家づくりをおすすめすると、IT技術と環境の勉強をされたご主人にとても興味を持っていただけました。
また、冷房が苦手でアレルギーのような症状が起こると言われたので、ならなおさら無冷房で夏過ごせる家にしましょうと、夏の涼しい夜の風を中に取り込み土間床に蓄冷し、南北、東西の風通しが良く自然の風で涼しく過ごせる家として設計が進みました。ところがかつてない猛暑にみまわれ、普段から湿気と暑さに弱いという奥さんが8月にご出産を控えられ、エアコンを24時間使用することを選択されました。
しかし、「エアコン1台で家中低燃費で快適!すごい!外に出るとこんなに暑かったのかとビックリ。外には出たくない!この猛暑の中ほんとうに助かりました」と喜んでいただき、無事お子さんが誕生されました。Q1.0住宅の性能の良さが猛暑の中思った以上に発揮されたのでした。異常気象から家族を守る住まいだったのです。これからは、普通の夏エアコンなしで過ごせるか実証したいものです。