弘前市内の合同展示場「TSUKURIE弘前」に建つ、オレンジ色の外壁と薪ストーブの煙突がひときわ目を惹く、ゴリラデザインのモデルハウス。
室内に足を踏み入れると、木をベースにレンガやタイル、ステンレスなどの異素材を散りばめたデコラティブな空間が広がります。「デザインテーマは、“ミッドセンチュリー”。1950年代にアメリカに存在したモダン住宅『アイクラー・ホームズ』から大いに着想を得ています」。そう説明するのは、同社代表の長内哲也さん。
経年変化が楽しめる素材使い、生活を豊かにする色使いをはじめ、細部に至るまでミッドセンチュリー・モダンが息づいています。アジアンチェリーの無垢床に色味を合わせたダイニングテーブルやキッチンまわりの収納、オリエンタルな趣の畳スペースの戸棚、タイルを取り入れた洗面台など、造作も豊富。「職人の手仕事感、クラフト感を大事にし、レトロな風合いを醸し出しました」と長内さんは語ります。
「共家事・子育て世代の家族」が住まうことを想定した、家事や子育てがしやすいプランニングも見事。家族みんなで作業できる造作のオープンキッチンを中心に、パントリーとユーティリティを直線状に配置し、家事効率を高めています。また、キッチンからは1階全体を見渡すことができ、吹き抜けを通して2階の気配も感じられます。家族のぬくもりが伝わる放射状の空間構成が絆を強めてくれます。
さらに、「アウトドア好きの家族をイメージして設計しました」と長内さんが言うように、アウトドア感のあるプランニングも特徴の一つです。広々としたテラスを備え、そこからウッドデッキや室内の土間空間にアクセスが可能。内と外のつながりを良くすることで、敷地全体を楽しめる住まいを実現しています。
テラスは薪やキャンプ用品置き場として、ウッドデッキは洗濯物干しやバーベキューを楽しむ場として、土間空間はスキー板のメンテナンススペースやペットの居場所としてなど、それぞれ使い勝手が良く、フレキシブルに使えるのも魅力です。
イニシャルとランニングのコストバランスを考慮した性能や、メンテナンスしやすい素材・設備にこだわり、長く快適に暮らすためのアイデアを散りばめたゴリラデザインの住まい。何よりも、住まい手の「暮らし」を意識した家づくりを心がけていることが同社の大きな強みです。このモデルハウスはまさに、住まう家族の楽しげな笑顔が目に浮かぶ一軒といえるでしょう。