お子さんが成長し、住み替えを検討し始めたAさんご夫妻。賃貸か新築で迷いましたが、情報を得るうちに「開放的な間取りと快適な温熱環境の住宅で暮らしたい」と思うように。賃貸ではこの希望を叶えることは難しいと考え、新築を決意しました。
土地を決め、依頼先を探すために全国規模のハウスメーカーから地元工務店まで10社ほど見学。じっくりと検討を重ね、住工房iを選びました。理由は、住宅性能や設計の自由度、コストパフォーマンスの高さ。「人生で一番高い買い物ですから、納得して決めたかったです。完成見学会には5回以上足を運びました」とAさん。
決定までは約2年かかりました。「それまでの暮らしを引き継ぎながら、これからの暮らしがより快適になる住まいが希望でした。住工房iは私たちの思いをくみ取り、妥協なく形にしてくれました」と、奥さんも振り返ります。
Aさん宅を担当した高田さんは、建築士でありながら現場を経験し、20年の経験を持つベテラン。打ち合わせの際は設計士として要望を聞き取って図面に起こし、工事が始まれば現場管理者として現場の監督を行いました。「お互いの関係性が構築されますし、責任者が一貫しているので伝達漏れもありません。Aさんご家族にも安心して家づくりをしていただけたと思います」と話します。
完成した住まいは南面に大きな開口がある平屋。以前の賃貸も平屋で、無駄がないフラットな動線が気に入っていたそう。間仕切りの少ない開放的な間取りとUA値0.21、C値0.30の高い住宅性能というご夫妻の希望も備えています。団らんの場であるリビングまわりは家族が集まりやすい工夫が詰め込まれており、隣にある多目的スペースはくつろいだり遊んだりするだけでなく、造作カウンターで勉強や仕事もできます。
「平屋は天井が低く、暗いというイメージがAさんご夫妻にはありました」と高田さん。その不安を払拭するため、リビングには外に向かって開いた勾配天井を提案し、ハイサイドライトを設けて採光も確保しています。キッチンからは家中が一望できるようにし、水まわりへのアクセスを最短に。家族とのコミュニケーションや家事もスムーズに行えます。収納はあまり多くせず、あえて中が見えるようにすることで、住まいをきれいに保てるようにしました。
家事の負担を減らし、家族で過ごす時間を満喫できる住まいで、豊かさに満ちた新しい生活が始まろうとしています。
Aさん宅の「燃費」キーワード
UA値:0.21W/㎡K、C値:0.30㎠/㎡
01.約200㎜厚の壁断熱 02.ペアガラスで日射取得 105㎜の充填断熱に加え、付加断熱を通常の3倍の90㎜にして断熱性能を強化。冬暖かく夏涼しい快適な生活を送りながら、光熱費を抑えられる 南向きのリビングをあえてペアガラスに。より多くの熱を取得し、室内を暖める。夏にはロールカーテンで日射を遮蔽して室温を調整 03.開放的な間取り 04.24帖用エアコンで全館空調 間仕切りが少なく、行き止まりのない回遊型の動線なので、住まい全体が一つの空間のよう。空調や換気もスムーズに行える 暖冷房は多目的スペースに設置した24帖用のエアコン1台で賄っている。開放的な間取りと高い性能だからこそ実現できる、機械に頼り過ぎない快適な住空間を実現