こんにちは。編集部のAOです。

本を読んだり映画を観たりエンターテインメントに触れたあとで、自分の感想や作品に対する考えをまとめるとき、どんな方法をとっていますか?最近はSNSに専用のアカウントをつくって、感想を投稿する人もいますよね。

もちろん、感想をまとめたり投稿したりしなくてはならないわけではないのですが、私は何かに触れたあとにそれに対する自分の感情や解釈を、まとめて言語化したいという欲求があり、映画を観たあとなどは自分の解釈をまとめたあとで、他の人の感想動画や投稿、ネタバレ解説などを読み、自分の見逃しや気づかなかった部分に思いを馳せることに面白みを感じたりします。

そして、ここ半年ほど始めた新しい趣味が「東大入試の現代文の問題を解く」ことです。

これは『東大の現代文27カ年』は、いわゆる「赤本」と呼ばれるものですが、過去の東京大学入試に出題された現代文の問題と模範解答、解き方のポイントなどが書かれています。入試の本なのでテスト問題ではあるのですが、問題に選ばれている文章は東京大学に入る人に読んでおいてほしい、理解してほしいと出題者が選んだ珠玉の文章なので、単純にとても面白い文が多いのが特徴です。

文章のジャンルも小説や随筆などから幅広くセレクトされており、だいたい3〜4ページに収まる範囲が切り取られているので、難しくても読み切ることができます。その中から気に入った文章があれば、その本を買って読む、という読書の入り口にもできます。

さらに、読むだけでも面白いですが、読んだうえで問題を解いて解説を見てみると、何を主旨とした文章なのか、問題文が何を問うていてどのポイントを押さえていると文章全体を理解しやすいのか、ということを学ぶことができます。「文章に書かれていることを理解するちから」を磨くことで、普段の読書やエンタメ作品に触れたときの解釈も変わるのではないかと思っています。

万人におすすめできる趣味ではありませんが(笑)、文章を読んだり書いたり、考察が好きな人におすすめです。