転勤族のMさんは3年ほど前から、これからの子育てを考え、長年の転勤生活に終止符を打ち、マイホームを建てたいと考えていました。「娘たちが将来、進学の選択肢を多く持てるよう、新築するなら札幌でと考えていました。エリアには大きなこだわりはありませんでした」と奥さん。
当時、旭川住まいだったご夫妻はネットを活用して、土地と新築依頼先を探しました。そして、2017年春にようやく豊平区の住宅街で予算に叶う63坪の宅地を見つけて購入。同時に、健康的な室内環境を実現するパッシブ換気住宅で定評のある大平洋建業に新築を依頼しました。
床下に導入した外気を予熱して室内に給気するパッシブ換気は、24時間きれいな空気を自然の力で循環。結露やカビの心配のない室内環境を実現でき、建物の耐久性が向上するのも、大きな特徴です。「これから一生住む家だからと、夫は耐久性や住宅性能などのハード面を最優先にして依頼先を探しました」。Mさんはさまざまな情報を吟味して、標準仕様で長期優良住宅レベルの性能を実現する大平洋建業なら「間違いのない住まいができる」と家づくりを託したといいます。
依頼を受けた大平洋建業は、太陽熱を利用してパッシブ換気床下暖房システムの省エネ効果をより高めるソーラーウォーマーの採用を提案。さらに、空気熱を利用したヒートポンプ式暖房とLPガスの高効率ガス給湯暖房機(エコジョーズ)を組み合わせた寒冷地向け給湯暖房システムの併用を勧めました。
2018年4月にMさんの札幌転勤が叶い、一家は新居予定地の近くで仮住まい。工事を見守り続けながら、待望の新居の完成を待ちました。「マイホームができていく様子を毎日間近で見られたのも、いい思い出です。おかげで、子どもたちがすっかり大工さんになついてしまいました」。
7月に完成した新居は、白と木を基調にした2階建て。足触りの良いナラ無垢材が張られた1階のくつろぎ空間は、家族みんなのお気に入りです。間仕切りなくつながるリビング・ダイニングは、そのまま隣接する予備室にもつながり、開放感たっぷりです。「木の質感を生かした温かな雰囲気の家にしたいという、私の希望もよく反映されていて大満足です」。奥さんの趣味ですっきりと美しく整えられた新居は、お子さんたちと近所のお友達でいつも賑やかです。
「夫は多くを語りませんが、毎日嬉しそうです。家族のそんな様子を見ているだけで、私も幸せです。これから初めて迎える冬の快適さ、お得感にも期待しています」と奥さんはにこやかに話してくれました。