趣味室入り口。横の壁は黒板シートにし、メニューが書かれている

ブレイクダンス、ダーツ、映画鑑賞、実家から譲り受けた自慢のオーディオ機器での音楽鑑賞、そして大好きなお酒をバースタイルで楽しむ、というご家族の趣味を実現した住まいです。趣味室は北西側に、LDKは南・東の光が入るエリアに配するプランを計画。スキップフロアの中間階に設けたパソコン2台が並ぶワークスペース、2階ホールに設置したセカンドリビングなど、「家で楽しむ」を全て内包した空間づくりとなっています。

◎家族構成/夫婦30代、子ども1人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/富谷洋介建築設計
◎施工/コーユー創建(株)

Hさんのご両親から譲り受けた自慢のオーディオプレイヤーが鎮座する趣味室は、プロジェクター映像を映すために一面を白い壁に。ダンスを存分に楽しめるように、この部屋だけ床はコンクリート仕様。フロアのレベルが下がっていて、素材や高さの変化で日常から非日常へと気分をスイッチする

本格的なバーカウンター。入り口の扉同様、一部を黒板シートにし、メニューがずらりと書かれている。「棚を設置したり、備品を増やしたり、少しずつカスタマイズして楽しんでいます」とHさん。カクテルづくりはかなりの腕前

ダイニング・キッチン、床レベルを下げたリビング、スキップフロアのワークスペースと段差を介して一連につながる空間。「食事の支度をしていても、家族の様子が分かるのが嬉しいです」と奥さん

ダイニング・キッチン、床レベルを下げたリビング、スキップフロアのワークスペースと段差を介して一連につながる空間。「食事の支度をしていても、家族の様子が分かるのが嬉しいです」と奥さん
リビングはダイニングから床レベルを下げて、落ち着きのある空間に。テレビまわりは人が近づかないため、上部の空間を活用したスキップフロアを計画した

省スペースと広さを両立する半月型のダイニング。「キッチンに立ちながら家族と会話ができる場所。家族で過ごすことを大切にしている私たちの暮らしを考えて、富谷さんが提案してくれました」と奥さん

ダイニング・キッチン、床レベルを下げたリビング、スキップフロアのワークスペースと段差を介して一連につながる空間。「食事の支度をしていても、家族の様子が分かるのが嬉しいです」と奥さん

隣家の庭が映えるLDKの大開口。「スケルトン階段を上るたび、見える景色も変化します」とHさん。上下階の移動も散歩気分で楽しんでいるそう
スキップフロアに設けたパソコンが並ぶワークスペースは、上下階の中継地に。隣家の庭を借景にした開口から取り込む光は、ルーバー床や吹き抜けを介して室内に注ぐ

生活スペースは2階に集約。洗面台の右側は大容量のウォークインクローゼット、左側は浴室や脱衣室となる。寝室を含む2つの個室は手前に続く

2階の小上がりのセカンドリビング。スキップを介して声や気配は届くが、1階からは見えないようになっているので、腰をかけてベンチにしたり、子どもがおもちゃを広げたり、洗濯物を干して畳んだりなど、来客時も気にすることなく自由に過ごせる多機能な空間

2階の小上がりのセカンドリビング。スキップを介して声や気配は届くが、1階からは見えないようになっているので、腰をかけてベンチにしたり、子どもがおもちゃを広げたり、洗濯物を干して畳んだりなど、来客時も気にすることなく自由に過ごせる多機能な空間

大きな開口のあるリビングの壁が斜行する外観。来客用の駐車スペースも確保している