実例紹介
旭川エリアは夏暑く、冬は寒いという厳しい気候の土地です。その中で、冬の暖かさはもちろん、夏も快適に過ごせる高性能な家が求められています。旭川で長年注文住宅を建築してきた地域工務店の芦野組では、住まいの断熱・気密性能はもちろんのこと、珪藻土や無垢材など自然素材を使った呼吸する健康住宅をコンセプトに、住み心地のいい家づくりをモットーとしています。
ZEH仕様やウッドマイレージの少ない道産材の採用にも積極的に取り組んできた芦野組では、昨今、建築設備のコストアップやエネルギー源の価格高騰、住まいの脱炭素化に対応できるよう、薪ストーブを主暖房に用いた家づくりを推奨。これまでに培ってきた確かな住宅性能と薪ストーブの採用実績を背景に、化石燃料に依存しすぎない住まいを提案しています。
芦野組の伝統的な大工の手仕事と自然素材を用いた住まいは、バリアフリーやアレルギー対策も万全。ここでは、引き渡し後も住まい手とのコミュニケーションを大切に、きめ細かな住まいのサポートを行い、暮らす人にも環境にも優しい家づくりを実現している同社が手がけた薪ストーブのある注文住宅4実例をご紹介します。
case.01 東川町・Sさん宅/移住で豊かなセカンドライフを。雄大な山容をパノラマで望む木の家
50代でアーリーリタイアを選択し、東川町に移住した転勤族のSさんご夫妻。お二人が新天地で挑戦したかったのは、薪ストーブのある暮らしでした。転勤の先々で自然災害に遭遇し、昨今はブラックアウトも経験したSさんは、ライフラインが止まっても暖かさを確保する薪ストーブに魅力を感じていたといいます。
完成した新居は、歳を重ねても快適に暮らせるように1階に寝室を含めた生活空間を集約したほぼ平屋的なプランです。住まいの中心は、雄大な山容をパノラマで室内に呼び込む開放的なLDK。現しの梁や柱、床材のカラマツ、造作家具のタモ、珪藻土の塗り壁など、自然素材が織りなす室内は住まいを取り巻く景色と調和する心地よい空間です。土間には、主暖房となるモルソーの薪ストーブが鎮座し、炎と暮らす豊かな時間を演出。暖かさとともに、ゆらめく炎が安らぎをもたらしています。
「断熱や気密のこと、薪ストーブのことを芦野組さんは丁寧に教えてくれました。冬の暮らしに対して少し不安を感じていましたが、家づくりを通して徐々に東川町での暮らしをイメージすることができて、心構えになりました」と、奥さんも笑顔で話してくれました。
case.02 上富良野町・Wさん宅/薪ストーブと天然素材の温もりに包まれた酪農家住宅
リプランに掲載されていた芦野組の無垢材を使った雰囲気が気に入り、完成物件を見学すると、自然素材と特徴ある美しい勾配天井に一目ぼれしたというWさんご夫妻。構造や性能、長年にわたって北国の暮らしを研究する姿勢に信頼度も増し、新築を依頼することになりました。
道南スギの外壁やカラマツの床、珪藻土の塗り壁など、芦野組らしい温もりに満ちたデザインに仕上がった新居が完成。I字型に配置されたリビング・ダイニングの大きな窓からは、ご夫妻が営む牧場の牛たちがくつろぐ様子が見えます。機能面では、家族用のエントランスとして裏玄関を設けることで、外での作業の土ぼこりなどを持ち込まない仕組みにしつつ、牛舎で何かあれば深夜でも駆け付けられるように寝室を1階にするという希望も叶いました。
そして、見学会で感じたやわらかな暖かさが気に入り導入を決めた薪ストーブは、屋根の勾配に沿って暖かい空気を2階の隅々まで行き届かせてくれます。北海道が地元ではない奥さんは、北国の冬に慣れないところもありましたが、明るく暖かい家と薪ストーブのある暮らしで「これからは冬が来るのも楽しみになりそう」とほほ笑みます。
case.03 旭川市・Mさん宅/高い断熱性能と自然豊かなロケーションで理想の郊外暮らしを叶えた家
「最後の赴任先が旭川で、環境も気に入ったのでここに家を建てようと決めました」と語る転勤族のMさんご夫妻が新居に一番に求めたのは、美しい自然に囲まれて暮らせるロケーションでした。郊外での土地探しの中で出会った、自然豊かな風景の中に立つ薪ストーブの煙突が見える芦野組の家に心を惹かれたお二人。その後、OBさん宅も見せてもらい、芦野組となら理想の郊外暮らしが実現できると思い、新築を依頼しました。
老後を過ごす家だからこそ、コンパクトな平屋造りに。さらに将来を考え、暖かさにもこだわりました。以前は冬場の住居の寒さに、奥さんが体調を崩すこともあったことから、高い断熱性能も芦野組を選んだポイントとなりました。暖房は、ご夫妻の憧れだった薪ストーブがメイン。厳冬期も、朝起きてから数本薪を焚けば、夕方までじんわり暖かいそうです。床暖房とパネルヒーターで、薪ストーブの火がつくまでの間も寒さを感じるときはありません。
シューズクロークの収納棚をつくったり、冷蔵庫の目隠しルーバーを設置したりと、DIYで自分らしさを加えながら、長年の夢だった自然と暮らすのどかな毎日を満喫しているMさんご夫妻です。
case.04 旭川市・Yさん宅/主役は薪ストーブ。炎と木の温もりに包まれた居心地のいい住まい
2年半前、Yさんご夫妻は帯広から旭川へ移住したのを機に新築を決意。Yさんの実家近くで土地を見つけたご夫妻は「体の芯から温まる薪火の魅力を暮らしの中で楽しみたい」と、薪ストーブを採用できる依頼先を探しました。そして出会ったのが、多くの採用実績を持つ芦野組でした。
そう語るYさんに芦野組は、省エネ基準をクリアする住宅性能を備え、主暖房には薪ストーブを用いた住まいを提案。薪火の熱が家全体に行き渡るよう建具を最小限にした開放的なプランが特徴です。玄関土間からそのままつながるLDK、頭上には屋根なりのリブ天井まで延びる高い吹き抜け。木をふんだんに用いて設えた開放的な空間の中心に、その薪ストーブが設置されています。
薪ストーブのある土間はリビングも兼ね、吹き抜けの採光窓やウッドデッキとつながる大開口から陽射しがたっぷりと入ります。「寒い季節は太陽の光と薪火の熱でコンクリートタイルの床が暖まり、サンルームのようです。あまりに心地よくて、家にいるときはほとんどリビングで過ごしています」と奥さん。「薪ストーブは万が一の災害時の備えにもなるので、安心して暮らせます」と、Yさんも笑顔で語ってくれました。
それぞれの事例をもっと詳しく見てみたい方はこちらから↓
・Case.01 東川町・Sさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/45531/
・Case.02 上富良野町・Wさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/40964/
・Case.03 旭川市・Mさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/39144/
・Case.04 旭川市・Yさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/37775/