札幌市にある「建築舎」は、「安全・安心・健康・もったいない」をモットーに、2010年の設立以来、100棟以上のリノベーションを手がけてきました。「これまでリノベーションで培ってきた耐震・断熱技術と大工の技を生かし、新築でなければできない高断熱・高気密の住まいを手がけてみたい。20年後も竣工時の性能を保ち続ける住まいをカタチにすることが、脱炭素社会実現に向けての弊社の使命だと思いました」。
代表の杉山 聡さんはその想いを実現するため、2022年からリノベーションに採用したLIXILのヒートコアパネルに着目。そして、国内最高レベルの断熱材と窓、35年のメーカー保証のついたLIXILのスーパーウォール(SW)を生かしたモデルハウスづくりに取り組みました。
2023年6月、札幌市東区に完成したモデルハウスは、延床30坪の平屋。高い天井が心地よいリビング・ダイニングと家事効率の良い動線・収納計画を採用したキッチン、水まわり、寝室と2つの個室がワンフロアにまとめられています。
施工にあたっては、従来のSW工法よりさらに断熱性能を高めた「SWデュアル」を採用し、独自の外張り断熱を付加。これによって、暖冷房の1次エネルギー消費量の約40%を削減可能な断熱等級の最高ランク「7」を実現しました。「建物の劣化原因になる結露も発生しないので、長くZEH水準を上回る性能を維持し続けられます」と、杉山さんは話します。
さらに、「健康を支える空気がきれいな家」を目指し、第2種換気と床下暖房を組み合わせたダクトレス全館空調システム「エコブレス」を採用。優れた除湿機能を発揮し、室内の空気を清潔に保つ第2種換気は、病院のクリーンルームでよく採用されるものです。空気の通り道となる床下には空気の浄化によってシックハウス症候群や花粉症の対策にも役立つ調湿炭が敷き詰められています。
建築舎の「いつまでも快適に暮らせる住まい」へのこだわりは、ワンフロアで暮らしが完結する平屋造りにも表れています。「年齢を重ねても安心して暮らせ、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる自由度の高さを大切にしました」と、杉山さんは話します。また室内は「どんな家具のテイストにもしっくりなじみ、いつまでも飽きずに暮らせるように」という配慮から「モダン&カジュアル」をテーマにした、プレーンで落ち着いた雰囲気に仕上げられています。
モデルハウスの公開は来春まで。SWデュアル工法と全館空調による健やかで快適な室内環境をご体感ください。