大好きな海と暮らす
長年の願いを叶えたリビング
漆喰壁とアカマツのフローリング、現しの梁が素朴な印象の天井と、シンプルを追求した空間に、お気に入りのテーブルや椅子、アンティーク家具が置かれたTさん宅のリビング。2階のLDK全面に設けられた大開口越しには、雄大な太平洋の景色が広がります。「何よりもこの景色が気に入って、この土地を選びました」と話すTさん。20代の頃にサーフィンを始めて40年余り。海まで徒歩1分という場所に建てた新居で、奥さんと愛犬のラブラドールレトリバーと暮らしています。
Tさんは朝、日の出前に起床。徐々に空が明るくなる時間がたまらないといいます。海を見渡す窓はサッシを造作し、できるかぎり景色の邪魔にならないように設えており、「4枚つなぎの屏風絵のようで、一日中でも眺めていられます」とTさん。浴室や寝室の窓からも、大好きな海を眺めることができます。そして冬には、リビングの一角に配した薪ストーブの炎を見て過ごすのも楽しみだそう。景色と暮らす毎日を満喫しているTさんです。
家族の暮らしに寄り添う
ワークスペースと土間
1階には玄関に続く土間を挟んで片側に和室と納戸、もう片側に奥さんのワークスペースと個室を配しています。染色や絵画などものづくりが好きという奥さんの希望で設けたワークスペースには、さまざまな本や工具、これまでの作品などが所狭しと並べられています。
広い土間は庭と直結し、庭の入り口には温水の出る水道も設けました。愛犬が庭を駆け回った後、汚れた足をさっと洗えるだけでなく、サーフィンから戻ったTさんも、すぐにシャワーが使えるので便利です。「卓球台を置こうと思っていた」という土間は、今のところ愛犬の居場所として重宝しているそう。2階への階段も、犬が上りやすいように段差を小さくした“犬仕様”です。
海を愛するTさんと、静かにものづくりに取り組む奥さん。それぞれが自由に自分の時間を楽しみ、さらには愛犬も心地よい時間を過ごす。ここは、2人と1匹のためのこだわりが盛り込まれた素敵な住まいです。
海の見える理想の場所を探して、県内だけでなく九州まで足を運びました。気になる土地を見つけては脚立の上から眺めを確認し、やっとたどり着いたのがこの場所です。一番美しく海が見える家の向きや配置など、いろいろ悩みはありましたが、設計事務所が何度も親身になって相談に乗ってくれたので、妥協せずこだわることができました。住宅工房そらも設計事務所と緊密に連携を取りながら、ベストな形で私たちの夢を具現化してくれました。十分に時間をかけながら家づくりを進めることができ、思ったとおりの住まいが実現しました。おかげで充実した毎日を過ごしています。(Tさん談)
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