「家づくりの依頼先は高性能住宅を建てていて、つくり手の顔がしっかりと見える会社がいい」。そう考えたIさんご夫妻が選んだのは、横浜市のあすなろ建築工房でした。
「完成見学会で見た木部の現しや光の採り入れ方の美しさが印象的でした。対応いただいた広報の方の説明がとても詳しく、会社全体で同じ想いなら、きっといい家ができるだろうと感じました」と当時を振り返ります。
同社代表の関尾英隆さんに見てもらって購入を決めた土地は、利便性が良い住宅街にある約41坪の変形地。そこに切妻屋根で総二階建ての広さ約26坪の住宅を新築しました。
1階にLDKと水まわりをまとめて、生活が完結できるように設計。リビング上部は大きな吹き抜けで扉も少ないため、家のどこにいてもお互いの気配が感じられます。
ご夫妻はマンション暮らしでの結露やカビの悩みから住宅性能を重視していたものの、気密性を維持するために常に窓を閉め切った生活になるのでは、と不安でした。
対して関尾さんの答えは「ここはロケーションも良いですし、エアコンを使うとき以外は、気候に合わせて窓を開け閉めして普通に暮らせば良いですよ」。そういわれて安心したと笑うお二人は「風通しが良い家で、夏も意外とエアコンなしで過ごせます。窓を開けていると土の香りがして心地よいです」と、高性能住宅の快適さを実感しています。
新居への引っ越しはコロナ禍のさなか。だからこそ余計に、子どもたちとのびのびと過ごせる戸建て住宅のありがたさが身に沁みたといいます。家はとても居心地が良く、毎週末外出していたのが、今は月に数回に減りました。
家を元気に駆け回る子どもたちを見守りながら「楽しく暮らしています」と話すご夫妻。その表情が、自分たちの正解に悩みながらも全力で取り組んだ家づくりへの満足度を物語っていました。
担当者より
あすなろ建築工房 関尾 英隆さん 末永く快適に暮らせる家であるために、住宅性能の良さは大前提です。私はさらに「外とのつながりで得られる空間の居心地のよさを設計できること」が大切だと考えています。
横浜で建てる一軒家の多くは土地が小さいですが、窓の外に隣家の庭木や空が見えるなど、少しでも外とつながることで広さが感じられます。Iさん宅の周囲は緑豊かで、前面道路からの目線さえ切れば、とても気持ちよく暮らせる恵まれた立地です。そこで前面道路とLDKの間に配した庭とウッドデッキを中間領域とし、キッチンから道路まで最短でも7mの距離を確保。ご家族が安心感を持ってのびやかに暮らせるようデザインしました。
室内は、LDKの大きな窓からの陽射しで明るく照らされます。光の移ろいに時間や季節を感じられることも、居心地の良さにつながります。竣工から1年以上が経ち、庭木も育ってこの場所に似合う家になってきました。ご家族が愛着を持って住まわれている様子がとても嬉しいです。
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家づくりを始める際に重要となるのがパートナー選び。自分に合ったパートナーにたどり着くためには、まず、どのような選択肢があるかを知ることが重要です。
大きな住宅展示場にモデルハウスを持ち、多数のメディアで大々的に広告している大手ハウスメーカーに比べ、地域の「工務店」は、興味はあってもなかなかその実情を把握しにくいのが現状です。
そこで今回は、それぞれに特徴や強みの異なる工務店との家づくりをご紹介。工務店をパートナーに選んで建てた実例と住まい手の声を通じ、その魅力を紐解きます。
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