数多くの野生の命を育む清流、千歳川。「そのほとりに家を建て、子育てをしたい」と、Tさんご夫妻は2018年の結婚を機に土地探しをスタート。2年以上、自分たちの足で売地を探し続け、理想通りの宅地を入手しました。
土地探しと並行し、インターネットや雑誌で「住宅性能と木を生かすことにこだわりを持つ会社」を調べていたご夫妻が、新築のパートナーに選んだのが武部建設。ビンテージ感のあるインテリアや車が好きなTさんは「古民家再生に取り組んでいることも、価値観を共有できると思った」と言います。
川べりの四季の風景を眺めながら、家族で料理が楽しめる開放的なキッチンを設けたい。吹き抜けのある小さな木の家を実現したい。ご夫妻のそうした希望が叶うよう、武部建設が提案したプランは中二階建ての住まいでした。「僕らの予算に合うように、それをたたき台に平屋造りにしてもらいました。親身になって細かな部分までコスト調整してくれたのが、とても嬉しかったです」と、Tさんは振り返ります。
その一方で、開放感を演出するリビングの屋根なり天井の断熱には、調湿性と断熱性に優れた天然素材のウッドファイバーの採用を提案。「平屋は、夏の日射熱を防ぐために屋根の断熱がとても重要と教えられ、なるほどと納得。暮らしやすさと天然素材の安心感を考えた提案に、信頼感がぐっと増しました」と、奥さんは話します。
隅々にまで気配りが行き渡った新居が完成したのは、2023年3月。朝晩にまだ寒さが残る時期でしたが、想定以上の暖かさにご夫妻は性能の高さを体感。「木に包まれている安心感も格別。心からくつろげる住まいが実現できました」。そう話すご夫妻を特に喜ばせたのが、千歳川を窓越しに望むキッチン。シンクやコンロ、収納を壁付けにしたダイニング・キッチンスペースには、造作仕様の作業台を兼ねたダイニングテーブルを設置。「掃除がしやすく、サイズ感もちょうどいい」、「使い勝手が抜群です」と、料理好きなご夫妻は満足そうに話します。
ダイニング・キッチンと間仕切りなしでつながるリビングの一角は今後、壁と建具を新設して子ども室として活用。また将来、リビングの中心に薪ストーブが設置できるよう、煙突工事を新築時に行っています。「今年はまず庭や菜園、外構を整備し、外部空間を充実させる予定です。これからも家族の暮らしの変化に合わせて、武部建設と一緒に住まいをカスタマイズし続けたいと思っています」と、Tさんは楽しそうに話してくれました。