転勤生活を送りながら子育てをしてきたAさんご夫妻は5年前、家族の暮らしの拠点を構えることを決意。知人がシノザキ建築事務所で建てた家を訪ね、「家族の暮らしにぴったり寄り添うような家を見て、一緒に家づくりをしたら楽しそう」と思ったそうです。
希望のエリアで宅地を取得したご夫妻は、同社に「暖かく、庭と薪ストーブのある暮らしが楽しめる家を建てたい」と新築を依頼。「性能やランニングコスト、素材のメリット・デメリットなど一つひとつ丁寧に、詳しく説明してもらったので、打ち合わせ時に不安に思うことは一つもありませんでした」と、Aさんは振り返ります。
シノザキ建築事務所は、わずかな電力で稼働する換気装置により、冬は薪ストーブなどの輻射熱、夏は床下の冷気を家中に巡らせる「ラディアント・サーキュレーション・システム」を提案。また、内装にはクルミの無垢材、屋久島地杉、札幌軟石など、上質な自然素材をふんだんに用いたプランをつくり上げました。
2021年9月に新居が完成。初めて迎えた冬は薪ストーブ1台で家の隅々まで暖かく、ご夫妻を驚かせました。「賃貸暮らしのときと比べて広さは倍以上なのに、厳冬期の光熱費は変わりません。夏もエアコン要らずの涼しさです。プラン時の説明だけでは実感できなかったラディアント・サーキュレーション・システムの凄さを体感できました」と、Aさんは嬉しそうに話してくれました。
私たちは、長期優良住宅、耐震等級3、高断熱・高気密などはもちろんのこと、住まう人が感じる“本物の快適”をデザインした住宅を実現したいと、自然の恵みを生かしたさまざまな試みを重ねてきました。2020年には「省エネと快適の両立」を実現する、独自の「ラディアント・サーキュレーション・システム(輻射熱空気循環システム)」を開発し、2023年3月には特許を取得予定です。
薪ストーブを主暖房にするAさんの新居にもこのシステムを採用しています。シューズクロークをチャンバーとして使う、第3種換気の排熱を利用したロードヒーティング(アプローチ部)も導入しました。このほか、建物の庇を長く延ばすことで日射をコントロール。夏には暑い日射を遮って日陰の涼しさを、冬には陽射しをたっぷり採り込んで陽だまりの暖かさを感じられる住まいが実現しました。
石狩管内・Aさん宅 スライドムービー
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家づくりを始める際に重要となるのがパートナー選び。自分に合ったパートナーにたどり着くためには、まず、どのような選択肢があるかを知ることが重要です。
大きな住宅展示場にモデルハウスを持ち、多数のメディアで大々的に広告している大手ハウスメーカーに比べ、地域の「工務店」は、興味はあってもなかなかその実情を把握しにくいのが現状です。
そこで今回は、それぞれに特徴や強みの異なる工務店との家づくりをご紹介。工務店をパートナーに選んで建てた実例と住まい手の声を通じ、その魅力を紐解きます。
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