転勤族だったAさんは10年先のリタイア後の生活に備え、日高山脈を望む農村エリアに暮らしの拠点を構えたいと考えていました。「古民家や洋館、古いものが好きで、住まいも中古物件のリノベーションを想定していました」。
インターネットで物件を探し、雑木林に立つ築40年ほどの住宅を発見。「立地とモダンな雰囲気の建物が、希望にぴったり。ここに庭や畑、小道を設えてと夢が膨らみました」。そう語るAさんでしたが、空き家で10年以上経過した建物は傷みや劣化がひどく、すぐに住める状態ではありませんでした。
そこでAさんは、リプランで見つけたいかすハウスにリノベーションを依頼。「長く心地よく住むためには、予算を床や断熱の手当てにしっかり充てるのが良いと、コスト配分を明確に説明してくれたので、安心してお任せできると思いました」。
いかすハウスは傷みが目立つ屋根や床、壁の修繕を急いだほうがいいとアドバイス。本格的な積雪期に入る前に外まわりの補修工事を終え、翌春から間取り変更や内装工事を行いました。
2022年10月、既存の板壁や高い吹き抜けなど古き良き佇まいを生かしたリノベーションが完了。「湿気が減って、どこにいても暖かく、見違えるようです。プロの仕事のすごさを体感しました。この空間に似合うインテリアを少しずつ整えていくのを、冬の楽しみにしたいと思っています」と、Aさんは声を弾ませて語ってくれました。
いかすハウスでは、建築士やインテリアコーディネーター、不動産の資格を持つプロたちがチームを組んで、プランづくりに当たっています。「コストを抑えながら、美しく」をモットーに、女性ならではの細やかな配慮を心がけながら予算を生かしきる提案を実現。さまざまな工事で出た端材やデザインの優れた部材、建具、設備などを保存し、プランづくりに活用するケースもあります。
スケルトンに近い状態のリノベーションを行い、性能向上を図ったAさん宅でも、蓄えてあった宝物が活躍しました。既存のモダンなデザイン、素材の良さを生かしながら、キッチンや玄関ドアにはリユース品を採用。味わいのあるストックを活用することで、古さと新しさのバランスがとれたリノベーションを実現することができました。
上川郡・Aさん宅 スライドムービー
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家づくりを始める際に重要となるのがパートナー選び。自分に合ったパートナーにたどり着くためには、まず、どのような選択肢があるかを知ることが重要です。
大きな住宅展示場にモデルハウスを持ち、多数のメディアで大々的に広告している大手ハウスメーカーに比べ、地域の「工務店」は、興味はあってもなかなかその実情を把握しにくいのが現状です。
そこで今回は、それぞれに特徴や強みの異なる工務店との家づくりをご紹介。工務店をパートナーに選んで建てた実例と住まい手の声を通じ、その魅力を紐解きます。
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