周辺からの目線を気にせず
穏やかにくつろげる空間を確保
ご夫妻の職場に近いということでMさんが購入した土地は、郡山市の中心部にも近い住宅地。隣家が近くプライバシーの確保が重要だったので、間取りを決める際には開口部の配置について徹底的に考えたといいます。玄関前には目隠しの役割も果たす壁を設置し、リビング横には中庭を。周りからの視線は遮りながらも十分な採光を確保するとともに、開放感も得ることができました。
Mさんは、照明にもこだわりがありました。そこで照明計画は、専門の照明デザイナーが担当。全体的に明るさを抑えたくつろげる空間を演出しています。必要に応じて、アームで位置を調整できるペンダントライトなどで、機能とデザインを兼ね備えたライティングを実現しています。
ガス式衣類乾燥機を備えたサンルームや、その隣の脱衣室に設けた造作のカウンター、さらにキッチン横の冷蔵庫や食器棚を納めたパントリーなど、家事の省力化とともに生活感を見せない空間づくりにも、Mさんご夫妻のこだわりがうかがえます。
家族のライフスタイルに
細部までとことん寄り添う
2階には寝室と、将来2室に分けることを想定した子ども部屋を配置しました。寝室から続くウォークインクローゼットは中央に棚を設け、ご夫妻それぞれの衣類を収納しやすいように配置を考慮しているそうで、さらに全身が映る鏡も設置しました。
階段横には、ソファに座ってテレビを見たり、本を読んだりできる広々としたフリースペースがあります。その向かい側には読書好きのご夫妻の希望で壁3面が書棚の書庫も。就寝前にゆったりとプライベートな時間を過ごせる空間となっています。
主にグレージュの壁にフローリングやタイルを合わせ、ナチュラルでやわらかな印象の室内。家具も同様のトーンでそろえ、落ち着きのある感じです。土地とライフスタイルに合うプラン計画をベースに、デザイン性も機能性もこだわり抜いた、暮らしやすく素敵な新居が完成しました。
お施主様の想いをデザインする。どこで、誰と暮らすか。仕事は?趣味は?基本的なライフスタイルに加え、周辺との関わり方や将来についてなど、あらゆる角度からお施主様の家への理想やご希望をお聞きし、住まいというカタチにする。それが私の仕事だと思っています。Mさんご夫妻は新築にあたり、機能面やデザインなど具体的なご希望をお持ちでした。そのご希望を細部まで詰め、対話を重ねながら丁寧にまとめ上げることで、いつまでも気持ちよく暮らせる住まいを実現しました。
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都市部の土地不足やミニマルな暮らしへの欲求の高まりなどを受けて、コンパクトな家の需要も増えています。一方で、コンパクトというと「小さい」「狭い」「窮屈」というマイナスイメージを持つ人も多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は、延床面積がそれぞれ29坪、29坪、26坪という「コンパクト」なお宅を訪問。コンパクトな家は狭いのか、空間が小さいことにはどんなメリット・デメリットがあるのか、充実したコンパクト空間にするためのコツは何なのか、その実態を探ってきました。
プロが語るコンパクトな住まいを豊かにする空間の工夫と、いま大切にしたいことにも注目です。
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